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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『裏切りは僕の名前を知っている(1)〜(7)』小田切ほたる
 1巻から最新刊の7巻までの感想をコンパクトに。
 養護施設で育った桜井夕月(ユキ)の元に、腹違いの兄だと名乗る男・祇王天白(ぎおうたかしろ)がやってくるところから物語は始まります。夕月を引き取ろうとする天白に少し考えさせて欲しいという夕月。特殊な能力を持つ祇王一族の人間である夕月は魔物に狙われ、やがて『戒めの手(ツヴァイルト)』と共に『悪魔(デュラス)』と戦うことを決意し――。
 夕月は前世で「戒めの手」たちと共に悪魔と対峙してきた祇王一族の姫で、ルカ=クロスゼリア(通称ゼス)という上級悪魔と恋人同士だったのですが、1巻の冒頭でルカに頼んでいたことが6〜7巻あたりの天白から聞かされる話と同じく6〜7巻に出てくるルカの一連のシーンに繋がってきます。ルカがことあるごとに夕月に言う「俺はおまえを裏切らない」という言葉は、ある裏切りを背景にしているのだとすれば、ルカが自分と夕月が前世で恋人同士だった事実を夕月に告げないのも、夕月が前世の記憶をとり戻すことをどこか恐れている様子なのもなるほどわかります。でも夕月はそんなルカを許すだろうし、そもそも夕月が転生するにあたってルカの記憶を失くしてしまったことも、前世と違って男として生まれてきたことも、ルカや仲間たちを守りたい、共に戦いたいという強い気持ちからきたんじゃないかと思うんだけどなあ。7巻まできてもちっともお互いのことを訊かないし、理解を深めない夕月とルカがじれったいです。
 登場人物も多いし、話の進み具合がもうちょっと早くなるといいなあ。その分「戒めの手」同士のいちゃいちゃエピソードを抑えていいから。

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2010.05.15 Saturday * 00:31 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『flat(3)』青桐ナツ
評価:
青桐ナツ
マッグガーデン
¥ 600
(2010-01-09)

 3巻目は学祭の話がメインかと思いきや、平介のことを嫌いだと絡んでくる生真面目な後輩君が登場してきました。秋君と平介の話が続くのはいいんだけれど、人の性格というのはそう簡単に変わるものではないので、じりじりとしたふたりのやりとりは下手をするとマンネリに陥っちゃうなあと思っていたところに、この後輩君。彼が出たことで、平介と平介を取り巻く人間達の様子を第三者目線で見ることが出来ました。鈴木と佐藤を見ていると、私も平介は羨ましい奴だと思います。いい友達を持ったよ、平介は。本人なにもしていなさそうなのに(笑)
 後輩君のことで、佐藤が平介に「なにかあったら呼んでね。俺の拳はまだ死んでないからさ!」というところがありました。そうか、狂犬の拳は死んでないのか(笑) いつかその鉄拳を見ることが出来るでしょうか。というか、いつか平介が佐藤や鈴木のために奔走する姿を見てみたいです。
 今まで感想の上ではスルーしちゃってたけど、平介のことを好きな後輩の女の子・長谷さんてなかなかいいキャラだと思うので、これからもちょこちょこ話しに絡んできてくれるといいな。

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2010.05.07 Friday * 20:33 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『flat(2)』青桐ナツ
評価:
青桐 ナツ
マッグガーデン
¥ 600
(2009-05-09)

 今回は秋君と平介よりも、平介の友人・佐藤と鈴木がよかったです。鈴木はなんだかんだいいながらも平介の面倒を見ているし、人から平介のことを言われるとムッとするイイ奴。佐藤は狂犬(?)という驚きの過去がありながらも明るく人好きのするイイ奴。平介がふらっといなくなって鈴木と佐藤が探し回っているのを見て、この狂犬の話題がクラスメートの口から冗談として出た時の佐藤の反応がよかったな。
 鈴木と平介の出会いは中学時代で、それはそれでとても彼ららしいエピソードでしたが、そんなふたりと高校に入ってから知り合った佐藤の話が印象的でした。桜の下で桜餅のことを話している鈴木と平介の平和な会話に、佐藤はいったいなにを思ったのでしょう。自分のほしい分だけ相手から返してもらえるわけじゃないと言いながら、鈴木や平介と一緒にいる佐藤は、中学時代よりも幸せかな? いや、彼の中学時代が不幸だったわけじゃないだろうけど。鈴木と平介の会話に和んでいる彼を見ると、結構シンドイこともあったのかなと思ったして、それでこのエピソードが印象に残っているのかもしれません。
 登場人物の中では、密かにちょいワルな女の先輩が好きです。「じじせん」と呼ばれている矢野先生も面白い。

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2010.05.07 Friday * 20:10 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『flat(1)』青桐ナツ
評価:
青桐 ナツ
マッグガーデン
¥ 600
(2008-09-10)

 超マイペースな高校生の平介。ある日、叔母から預かることになった従兄弟の秋君にすっかり懐かれて……というお話。この秋君という子が、まだ幼児なのにしっかりしていて感情をあまり表に出さず我慢強い男の子で、見ていてもっと自分の思ったことを表に出してもいいのに!とちょっとハラハライライラします。いじらしさに「んもぉぉぉう!」と読んでいてジタバタ。
 子供ってなにがツボに嵌るのかわからないところがあります。秋君が平介のどこをそんなに気に入ったのかも大人の私からするとすんなりとは納得できないんだけど、平介に言葉をかけてもらったり一緒にいてもらったりするだけでパァ〜ッと顔を輝かせるの様子を見ていると、好きって気持ちに理由や原因はいらないかと「どうしてそんなに好きなの?」という疑問が消えていきます。ただ子供って全力で懐いてくるけど、興味が失せたときの引き際も速いからなあ。振り回されているうちに、秋<平介の構図が秋>平介に変わっていったり……することはないか(笑) 平介のマイペースっぷりは筋金入りですから。
 お菓子作りが得意な平介に作ってもらったホットケーキが忘れられない秋君の話があるのですが、私もあんな写真みたいに綺麗で美味しそうなホットケーキは焼けない派なので、秋君のママの気持ちが分かります(笑)

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2010.05.07 Friday * 19:42 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『ちはやふる(8)』末次 由紀
評価:
末次 由紀
講談社
¥ 440
(2010-03-12)

 わたしがかるたを好きなように
 かるたもわたしを好きなんや

 名人とクイーンに挑戦する権利を争う名人位・クイーン位挑戦者決定戦。今回筆を割かれていたのは、元クイーンの山本由美さんの話。競技かるたをする人はサッカーや野球に比べたら少ないかもしれないけれど、十人いたら十人十色、百人いたら百人百色の個性があるのが当たり前。ちはやのように耳が良くて早く取れる人もいれば、山本さんのように粘る人もいます。心の強さがかるたにも出るということを、今回ちはやは学んだようでした。
 それにしてもクイーンの変わりっぷりにびっくり。あんなに美人さんだったのに……。容姿に無頓着なところもいいけれど、アイスはほどほどに(笑) 彼女の幼少時代のエピソードは印象的でした。かるたに愛されているのですね、クイーンは。
 それと気になるのは、今後のかなちゃんの動向です。かなちゃんは選手ではなく、読手へと進んでいくのかな。私もこの巻を読んで読手さんに惹かれました。競技かるたでは専任の読手さんがいて、試験や階級も決まっているのだとか。どんな試験があって、どういう階級分けになっているのか知りたいです。そして実際の読手さんの詠む歌を、聴いてみたいと思いました。今度、名人位・クイーン位がBSで放送されたらちゃんと見てみよう。今年放送されたやつは、録画したのにうっかり見る前に消してしまいました。失敗したなあ。

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2010.03.19 Friday * 18:19 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『はじめての甲子園 7』火村 正紀
評価:
火村 正紀
スクウェア・エニックス
¥ 450
(2009-11-21)

 お、終わってしまった……。え、うそ、最終回? なにそれ。
 というのが、一読後の感想でした。単行本派なので本誌のほうで連載終わってたの知らなかった……。うわ〜ん、好きだったのに〜。いろいろ話も進んできて、ちょこちょこ話に出てきた伏線その他もまだ全部回収されていないのに〜。面白そうな新入生も入ってさあこれから、というところで終わってしまった。終わり方は綺麗に締めてあったけど、残念です。せめて部員9人集めて、一度でいいからちゃんとした試合をしているところが見たかった。出来たら復活して欲しい。犬監督と犬コーチにもまた会いたい!
 ギャグと犬と野球を同時に楽しめる作品でした。そう、ギャグと犬と野球と犬と犬と犬と……。
 表紙カバーを外したところにある作者の近況マンガも、今まで楽しませてもらいました。

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2010.03.19 Friday * 17:44 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『執事様のお気に入り』1〜7巻 伊沢玲
 両親を亡くし、元名家の祖父母に引き取られた氷村良(ひむらりょう)は、超セレブ高校の双星館学園に通う事に。広い校内で迷った良を案内してくれたのは、タキシード姿の男子学生。彼は実力主義の執事クラス通称「Bコース」に通う神澤伯王(かんざわはくおう)だった――。
 伯王は学校では執事然としているとはいえ、実家は日本でも有数の財閥で、自分の実力だけで切り拓いていきたいという思いから執事コースに通っています。なので、執事様というよりは、王子様。一方、良はセレブ学校に通うことになったものの、元は庶民の生活をしていたので感覚は普通の女の子。引き取ってくれた祖父母も、名家とはいえ今は傾いているお家事情があります。そして彼女は将来自分が祖父母の家を建て直したいという夢を持っています。どちらもしっかりしてますね。だからでしょうか、設定の割りにあまり浮ついた印象を受けません。
 超お金持ち学校の設定はよくあるけれど、その中に執事養成クラスを併設してあるってのが面白い。そこにある「専属制度」(執事クラスの生徒が特定の生徒と専属の主従関係を結ぶ)も、奉仕する側もされる側も高校生ってところが時折垣間見られるのがいいですね。ビジネスライクなそれとはまた違って。
 今後、伯王と良がお互いに気持ちを確かめあうことが出来たとして、その先には神澤グループという大きな財閥が壁となって立ちはだかることは想像に難くありません。それをどのように乗り越えていくか、そこまで描いて欲しいですね。

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2010.03.19 Friday * 16:20 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『7月の魔法使い』田中メカ
評価:
田中 メカ
白泉社
¥ 420
(2009-01-05)

 自由をくれてありがとう 女王様
 僕はあなたの「恋人」になりに来た

 『キスよりも早く』の田中メカさんの短編集。とある高校を舞台にしていて、それぞれの話がリンクしています。一話目で当て馬キャラだったモテモテ男子が、後の話でちゃんと主人公になっているところとか、登場人物たちを捨て駒にしないところが好印象でした。
 進学クラスの女の子とスポーツクラスの男の子の話、ファンクラブまである学園のアイドルの男子学生と強面だけど本当は良い人な先生の話、女王様と下僕のような関係の幼馴染の話。
 表紙のふたりは一話目の進学クラスの女の子とスポーツクラスの男の子です。どの話も可愛くてよかったけど、お気に入りは女王様と下僕な幼馴染のお話かな。ふたりの関係が主従のようになったのが、女の子の怪我っていうところが、真っ直ぐに好きだと突き進めない障害としてワンクッションあるのがよかったです。

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2010.03.02 Tuesday * 19:28 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『キスよりも早く』1〜6巻 田中メカ
 両親を交通事故で亡くし、幼稚園児の弟・鉄兵を抱えた女子高生・梶文乃は、親戚中をたらいまわしにされているところを担任の尾白一馬に拾われます。同情はいらないとキレた文乃の「だったら結婚して養ってくれんの!?」という売り言葉に、先生の「あー、してやるよ!」という買い言葉で始まった結婚生活。ちゃんと婚姻届も出してあるようです。え、そんな簡単に結婚しちゃっていいの?という導入ですが、早くもここでタイトルの意味がわかります。
 文乃は弟を守ろうと必死で突っ張ってきたので、周囲からはケンカっぱやくてちょっと怖い子と認識されているのですが、実はすごく純粋な女の子。大切なものを失くした痛みを知っているので、誰かが困っていたりするのを見るとつい手が出てしまうのです。そういうところを尾白先生は知っていた……らしいんですが、もうちょっとそこのところを広げて説明してほしい気もします。
 尾白先生の設定もなかなかオイシイ。今は生徒に敬語を使う地味で目立たない眼鏡キャラだけど、昔は「地獄のまーくん」と恐れられていた伝説の不良。ひとたび彼の逆鱗に触れると(例えば文乃に絡んだチンピラとか)、途端に昔の顔が出てきてあっという間に悪い連中をやっつけてくれます。ヒーローの基本ですよね、普段と変身後のギャップが激しいっていうのは!
 文乃の弟・鉄兵がこれまた可愛くて可愛くて。この物語のオアシスになっています。
 そんな3人が、夫婦生活を周囲に隠して暮らしている様子が描かれているのですが、いろいろと横槍が入ったり横恋慕されたり。基本ハッピーエンドのラブラブに収まるけど、毎回騒動が絶えないラブコメ漫画です。6巻まで読んだところで、一話一話のパターンがちょっとマンネリ化してきたようにも思うけど、それでも文乃の奮闘ぶりは可愛いし、先生はカッコイイ。
 あとは先生の過去や、今は断絶している父親との関係などが今後出てくることでしょう。それが楽しみかな。途中から出てきている先生の弟が私のお気に入りです。

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2010.03.02 Tuesday * 18:34 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『オトメン(乙男)』1〜9巻 菅野文
 ドラマにもなっているので広く知られているかと思います。
 格好良くて成績も優秀、剣道などの武芸にも秀でて周囲からは男の中の男と一目置かれている高校生・正宗飛鳥。実は彼は可愛いものが大好きで、料理裁縫が趣味の乙女趣味の男の子(オトメン)だった。しかし、飛鳥が幼い頃に父親が「女になりたい」といって家を出たため、母親は飛鳥に男らしさを求め、飛鳥は本来の自分を周囲に隠して生活している。
 この飛鳥のお母さんてのが、飛鳥の父親が家を出たときにショックで倒れ、依頼そのことに触れたり、思い出したりするだけで、強いストレスを感じて倒れてしまうという、やっかいな設定なんですよね。そのため飛鳥は母親はもちろん、母親の耳に入る可能性のある学内(母親が学園の理事長なので)でも常に男らしく振舞っています。でも、これ、見ている分にはお母さん実はそんなに倒れるほどでもないんじゃ?って気がします。ちょっと飛鳥に甘えてるところもあるんじゃないかなあ。わざとやってるようにも見えるし。そこは追い追いお父さん登場とあわせて明らかになるんだろうと思います。
 オトメンとはいえ、女になりたいわけじゃなく可愛いものが好きなだけのれっきとした男の子である飛鳥が、都塚りょうという女生徒と出会い、可憐な容姿とは裏腹に男らしい内面と嗜好を持っている彼女に恋をして……というあたりを中心に話は進んでいきます。
 でもラブ要素よりも、メインテーマは「自分らしくあること」でしょう。
 都塚さんを好きになったことでありのままの自分を好きになって欲しい、本来の自分を受け入れて欲しいと思う飛鳥や、幸花ジュエルという女性名で少女漫画を描いている飛鳥の友人・橘充太、剣道において飛鳥のライバルであり実はすごいメイクアップ技術を持っている多武峰一(とうのみねはじめ)、なによりも花を愛する黒川樹虎(くろかわきとら)など登場人物たちがなにかしら人に言えない趣味や嗜好を持っています。
 そんな中で、自分をまったく隠さずに真っ直ぐ生きている都塚さんが実に男前。彼女と接することで今後飛鳥が自分らしさをどこまで出すか、どうやって母親や周囲に本来の自分を受け入れてもらうかが読みどころだと思っています。そこには当然、飛鳥の父親が大きく係わってくることだろうし。私が読んだ9巻までにもちらほら父親の影も見えてますねえ。
 個人的には、橘充太が憧れている少女漫画家の城之内ミラ先生が好きです(笑)

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2010.03.02 Tuesday * 01:32 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)

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