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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
「宗教の勧誘でも、消火器の販売でもありません。私、警察の者で、福家と申します」(「失われた灯」より)
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「出版社って、もとずっとライバル同士が火花を散らす間柄だと思ってました」
あるとき漏らしたぼくのつぶやきに、真柴さんが笑顔でこう答えた。
「争って得するものなど何もないよ。このご時世、売れる本はただそれだけで素晴らしい。互いに協力し合い、ベストセラーを一冊でも多く生み出していかないとね」(「新人営業マン・井辻智紀の一日 5」より)
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ひきこもりの友人を外の世界へ連れ出そうと努力を続ける坂木司。動物園で起こる不思議な現象に、鳥井真一は筋道の立った回答を導き出すことができるか? 『青空の卵』『仔羊の巣』に続く感動の第3弾!(出版社の紹介文より)
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僕、坂木司とひきこもりの友人、鳥井真一との間にも、変化の兆しはゆっくりと、だが確実に訪れていた。やがていつの日か、友が開かれた世界に向かって飛び立って行くのではないか、という予感が、僕の心を悩ませる。そんな僕の同僚、吉成から同期の佐久間恭子の様子がおかしい、と相談されたり、週に一回、木工教室の講師をするようになったという木村さんからの誘いで、浅草に通うことになった僕たちが、地下鉄の駅で駅員空相談を受けたり、と名探偵鳥井真一の出番は絶えない。さらには、僕の身辺が俄に騒がしくなり、街で女の子から襲撃されることが相次ぐ。新しく仲間に加わった少年と父親との確執の裏にあるものとともに、鳥井が看破した真実とは……?
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主人公新井和也は、大学卒業を控えたある日親父が急死し、就職も決まっていないこともあって家業の「アライクリーニング店」を継ぐことになった。大雑把な性格の母親、アイロン職人のシゲさん、そして長年パートとして店を盛り立ててくれている松竹梅トリオの松岡さん、竹田さん、梅本さんに助けられ、新たな生活がスタートする。クリーニング品の集荷が主な仕事だが、預かる衣類にはクリーニング屋にしか気づかないような謎があって……。大学の友人で同じ商店街の喫茶店でバイトをしている沢田は、相談事や困りごとを持ちかけると、いつも"魔法の言葉"で解決してくれる。そんな彼に和也も店で起こったあれこれを話すのだが……。
推理小説のように謎を解いて『どうだ、あってるだろう』と言ったところで現実は何も進展しない。原因が分かったなら、次はどうするかを考えなきゃ(本文より)
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僕は坂木司。外資系の保険会社に勤務している。友人の鳥井真一はひきこもりだ。プログラマーを職とし、料理が得意で、口にするものは何でも自分で作ってしまう――それもプロ顔負けの包丁さばきで。要するに外界との接触を絶って暮らしている鳥井を、なんとか社会に引っ張り出したい、と僕は日夜奮闘している。そんな僕が街で出合った気になること、不思議なことを鳥井の許に持ち込み、その並外れた観察眼と推理力によって縺れた糸をときほぐしてもらうたびに、友人の世界は少しずつ、でも確実に外に向かって広がっていくのだった……!?