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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
「これはそのまま、ミステリになるなあ」
暗号のような菓子名や、基礎知識がないと来歴すらわからない菓子。私はあっという間に、和菓子の世界に引き込まれて行きました。
食べておいしい上に、物語を孕んだ和菓子。そして和菓子を学ぶことは、そのまま日本の歴史を学ぶことでした。(「あとがき」より)
その人のためなら自分を犠牲にしてもかまわない。その人のためならどんな嘘でもつける。その人のためなら何でもできる。その人のためなら殺人者にもなれる。
みんな一番大切な人のことだけを考えた。一番大切な人が一番傷つかない方法を考えた。(第一章より)
愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
「(略)犯罪とはたいていの場合、おとなの醜さや悪賢さから生まれてくるものだ。それは君がまだ知らない領域かもしれない。しかし君の直観と推理力は、そうしたおとなの嫌らしさを突き抜けて、核心をつかむことができる。君が探偵になりたいと願うかぎり、君には探偵になれる力があるんだ」(「第八章 冷たく白い雨」より)
ぼくたちにとって春の幻なんだよ
は? まぼろし?
ああ。ずっと居てほしいという願いもむなしく、儚い夢に終わってしまう(「スプリングフラフィ」より)