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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
「俺、もう少ししたらここから出ていくぜ。でも、それはおまえらの世界じゃない」
(「けものはら」より)
ぼくたちの本体はとっくに先に進んでいて、ぼくたちは本体が、十一月七日に脱ぎ捨てていった影みたいなものじゃないのか。世界は毎日、先へ進むたびに、その時間に影を捨てていくのかもしれない。 (「秋の牢獄」より)
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現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?(「BOOK」データベースより)
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■夜市
今宵は夜市が開かれる。
大学生のいずみは、高校時代の同級生裕司から夜市に行こうと誘われる。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。
■風の古道
7歳の頃、不思議な道に迷い込んだことのある「私」は、12歳の夏休みにその話を友人のカズキにしてしまう。ふたりしてもう一度その道に入り込むことに成功するが、そこは人ならぬ者たちの通る道だった……