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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
「あらゆることに、説明はつきます」とフィデルマはイレールに答えながら、墓の内部に視線をめぐらした。「でも、時には、それを見てとりにくいこともありますけれど」(「大王廟の悲鳴」より)
「神はまちがいなく存在する、と科学は語っている。自分が神を理解することは永遠にない、とわたしの頭は語っている。理解できなくていい、と心は語っている」(本文より)
「どうも気に入らないんだな」と彼はため息混じりに言った。「家族がひとり残らず古い屋敷に集まり、金持ちで気前のいい男が……小説だったらろくな結末にならないと、相場が決まってるんだが」 (本文より)
巨匠J・D・カーに憧れ、自ら密室殺人を企てる青年。
クイーン顔負けの論理で謎を解く老人。
身に覚えのない手紙を受け取ったアメリカ在住のワトスン。
ユーモラスな結末の表題作をはじめ、「エラリー・クイーンを読んだ男」、「コナン・ドイルを読んだ男」等、ミステリへの深い愛情とあざやかな謎解き、溢れるユーモアで贈る<〜を読んだ〜>シリーズ全十一編。
付録として、チャールズ・ディケンズの愛読者が探偵として事件に挑む「うそつき」等三編を収録。EQMMの常連作家ブリテンによる、珠玉のパロディ群をご堪能あれ。(表紙見返しより)
「ご興味を持たれましたか? わたしを治療して下さいますか? もう先生のところに来ているんですもの」(本文より)