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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『西の魔女が死んだ』梨木香歩
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 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。(「BOOK」データベースより)

 「西の魔女」とは、まいのママのママ、つまりおばあちゃんのこと。そしてその西の魔女が死んだと聞かされ、まいが二年前西の魔女(祖母)と暮らした日々へと想いを馳せるところからこの物語は始まります。少女の成長、祖母の生き方、そして親から子へと受け継がれていくもの。そういったものが西の魔女とまいの生活を通して描かれていました。
 一番の魅力は、やはり西の魔女であるおばあちゃんでしょう。彼女は自然に親しんだ昔ながらのカントリーライフを変えようとはしません。またそれが不自由だとも思ってないのです。野苺ジャムの作り方や洗濯機なしで洗濯する方法などを「魔女修行」という呼び名でまいに教えてゆく様子にも、手抜きは一切ありません。堅物というわけではないけれど、「清く正しく美しく」という言葉が読んでいて浮かびました。そのせいでしょうか。生身の人間の生活というよりも、綺麗なおとぎ話を見ているようで、さらっと読み終えてしまった。ただ爽やかな風が吹いていきました、という感じ。私はとても怠慢な人間なので、おばあちゃんみたいな生活は本で読んだりテレビで見たりする分にはいいんだけど、自分がまいのように「魔女修行」をすることになったらすぐ音を上げてしまいそう(笑)
 この話の中に出てくる自然はみな美しく強か。自然と共にある生活の豊かさを垣間見せてくれます。「西の魔女」からの贈られた最後の優しい魔法も、余韻を残すものでした。
2006.07.18 Tuesday * 00:12 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(1)
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2011.01.19 Wednesday * 00:12 | - | - | -
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西の魔女が死んだ - 梨木香歩
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