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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『精霊の守り人』上橋菜穂子
評価:
二木 真希子,上橋 菜穂子
偕成社
¥ 1,575
(1996-07)
 100年に一度卵を産む精霊<水の守り手ニュンガ・ロ・イム>に卵を産みつけられ、<精霊の守り人>としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが……

 『狐笛のかなた』ですっかりファンになった上橋さんの代表作「守り人」シリーズの一作目。
 まず、女用心棒のバルサが格好良い! ファンタジーの主人公というと、少年少女か、勇敢な青年か、美しいお姫様か…そんなイメージがある。けれどバルサは30代のオバサン(敢えて親しみを込めてこう呼ばせてもらおう)。のっけから意外性があって、「それでバルサはどうするの?」と彼女の行動ひとつひとつが気になって、先を読み急いだ。
 そして「物語」全体も面白い。上橋さんは、登場人物たちそれぞれの心情を書きながらお話を「物語る」のが上手い作家さんだと思う。目に見えない大きな何かにそうさせられているのではなく、それぞれが様々な思いを抱いて行動しているからこうなったんだ、と納得できる。各人がそれぞれ魅力的で。だからきっと、読む人によってお気に入りの登場人物がばらけるのではないだろうか。
 私はトロガイとシュガがお気に入り。あのふたりが、「ヤクーの知」と「天道」を額つき合わせて講義し合っている姿を想像するだけで楽しくなってくる。改竄されない真実と智慧が、後世に残されることを願ってやまない。
2007.02.24 Saturday * 01:08 | 上橋菜穂子 | comments(0) | trackbacks(0)
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2011.01.19 Wednesday * 01:08 | - | - | -
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