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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『図書館内乱』有川浩
評価:
有川 浩
メディアワークス
¥ 1,680
(2006-09-11)
 あんたこそ、――そんな顔で笑わないでよ。八つ当たりのような苛立ちがその不器用な笑顔にこみ上げる。そんな痛々しい顔で。自分が代われたらよかった、なんて考えてることが痛いほど分かるような顔で――
 あたしを安心させるために笑わないで。(本文より)

 「図書館シリーズ」の続編。前作『図書館戦争』では、長編らしく、そして「戦争」のタイトル通りドカンドカンと派手な攻防や立ち回りがあったけど、今回は「内乱」てことで主に図書隊内部の描写がメインでした。そのせいか、読む前には敵側への内通者や諍いが出てくるんじゃないかとちょっと手を出すのに気が引けたけど、読んでみたらなんのことはない、いつもどおりのラブコメでした(笑)
 いや、いろいろと体制の話とか今後の伏線も多々あったんだけど、一読後の印象派やっぱりラブコメ。堂上と郁が出てくると漏れなくラブコメであります。たぶん私、堂上班、いやこの図書館勤務になったら彼らの無自覚ないちゃつきに遭遇するたびに「うわっ」と飛び退り、それから「見てない見てない」とか呟きながら立ち去ることでしょう。堂上ってば頭撫で過ぎ、郁ってば恥ずかしい言葉言い過ぎ。「キャ――ッ!」って叫びたいのはこっちのほうだ、と後で同僚たちと溜め息つきつき首を振ってることでしょう。まあ、面白いウォッチング対象でもあるけれど(笑)

 今回は5つの話を収録。郁の両親が訪ねてくる話、小牧と幼馴染の恋の話、柴崎の内面についての話、手塚とその家族についての話、郁が査問会に出頭を命じられる話。
 一番面白く読んだのは、柴崎に関する話でした。せつないなあ。普段毒舌で有能な彼女の人格が形成された過程と、そんな彼女が郁に気を許している様子がややウェットに書いてあって、他のギャグ部分とはっきり色を変えているので際立って見えたのかも。手塚と柴崎って、結構良いコンビになるんじゃないですかね、今後。恋だ愛だは別としても、郁には言えないブラックな部分を吐き出せる役割を手塚は担うのではないかな。手塚自身も屈託がある家庭環境と内面を持っているから、黙って酒に付き合う相手としてお互いいいかも。
 小牧は、意外にも純情ラブロマンスな展開で、もっと腹黒い人だと思っていただけに、その一途さにびっくり。そうか、彼が正論しか言わない理由がわかりました。なるほどねー。
 ここで切るか!という終わり方なんで、次巻が非常に気になります。いやしかし、前館長代理よりももっとやっかいな新館長を迎えてしまったかもしれませんね、武蔵野第一図書館は。
2007.05.09 Wednesday * 22:06 | 国内その他 | comments(2) | trackbacks(3)
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2011.01.19 Wednesday * 22:06 | - | - | -
Comment
はじめまして。ぶろぐ村から来ました。
私も最近、この本を楽しく読みました。
図書館から借りて読む人間なので、続編をいつ手に出来るかはわからないのですが・・・。
郁っていうのは、本人の人徳なのか何だか知りませんが、同僚や上司に恵まれたコですねー。羨ましい。
TBさせて下さいね。
| lazyMiki | 2007/08/18 7:27 PM |
はじめまして。コメントありがとうございます。
図書館で借りると人気作は順番待ちがあったりして、なかなかすんなり続きを読めませんよね。
私も、郁のあの天真爛漫さが羨ましいです(笑)
| たかとう | 2007/08/21 12:27 AM |









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「図書館内乱」を読む
「図書館内乱」有川浩/著(メディアワークス刊)図書館戦争の続編です。さっそく読みました。もう、一気読みですよ。(^.^)で、感想。ここで終わりかよっ!?(-"-)・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや、おいしー「引き」をしとりますなぁ。(^_^;)つーわけで、
| 怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】 | 2007/05/10 12:10 AM |
図書館内乱/有川浩
「図書館戦争」続編。 「しゃばけ」なんかもそうでしたが、人気の出て来たシリーズにお馴染みの展開、主人公を取り巻くサブキャラたちの物語が語られます。   前作「図書館戦争」の感想はコチラです。図書館内乱/有川浩(メディアワークス) 相変わらず、上官
| ここから | 2007/08/18 7:28 PM |
図書館内乱 有川浩
イラストは徒花スクモ。書き下ろし。 相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを叩...
| 粋な提案 | 2008/03/27 5:14 AM |
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