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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『The MANZAI 3』あさのあつこ
評価:
あさの あつこ
ジャイブ
¥ 567
(2006-09)
 何を知り、何を覚え、何を忘れたら、人は、本当の大人になれるのだろう。(本文より)

 前巻から引き続いて秋本の求愛(漫才の件)を拒否し続けている歩。この巻ではなかなか話が進まなくて、ちょっと停滞気味。しかし停滞しているのは状況だけで、歩の心の変化はかなりあったと思います。それと、友情なのか恋愛感情なのかよくわからないと言っていた秋本の言動が、確実に友情以上であることはよくわかりました。ま、恋かっていうと、それもまたどうでしょう、という余地は残されているんだけど。恋じゃなくても特別な、運命の相手っているでしょうし。
 歩は一巻からずっとメグこと萩本恵菜に淡い恋心を抱いていて、今回彼女のらしくない言動を心配して見守っているんだけど、その時歩が彼女に対してしてあげたいと切に思ったのと同じことを、前巻で秋本が歩にしてくれてるんですよね。読者が「あれ?これって……」とデジャヴを感じたのとほぼ同時に、歩もそれに気づいたような。だから、自分は出来なかったその行為をさりげなく自然にしてのけた秋本に「おれのこと、好きか?」と聞いたのでしょう。今更聞かなくても、もう何度も聞かされた言葉を確認するように。
「下心ってのは、必要や。おれは、確かに下心で今回の会議に参加したし、夏祭りをやりたいと思う。呼びたいなら、おれのことを下心の帝王とでも呼んでくれ」(本文より)

 下心の帝王おめでとう!(笑) この巻はそれに尽きました。私としては。まさか彼があの場でああいう言動に走るとは予想がつかんかった……。歩と一緒に「ちょっと待て、落ち着け」と思っちゃった。いや、あっぱれですよ。やったね。そしてある決意をした彼には、闘いが始まるのでしょう。親や先生を説得せねばならんことでしょう。でもきっと彼ならやれると思う。がんばれ。

 まだまだ続きそうな終わり方。夏祭りの件も、メグの父親の件も棚上げのままだし。ここで一段落なのかは知りませんが、続きが出てくれるのを期待して待ちたいと思います。
2007.05.15 Tuesday * 17:53 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
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2011.01.19 Wednesday * 17:53 | - | - | -
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