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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『獣の奏者 I 闘蛇編』上橋菜穂子
評価:
上橋 菜穂子
講談社
¥ 1,575
(2006-11-21)
「エリン、おかあさんがこれからすることを、けっしてまねしてはいけないよ。おかあさんは、大罪を犯すのだから」(本文より)

 上橋さんのお話は、どんなに分厚い本でも気がつくと読み終わっているということが多いです。この本もそう。作られたお話の世界じゃなく、どこかに確かにある世界に入り込んでいくような、そんな感じ。

 獣ノ医術師の母と暮らす少女エリン。けれどある日母が看ていた闘蛇が死に、その責任を問われ、エリンの目の前で母親が処刑されてしまう。母親が命を賭して逃がしたエリンは、蜂飼いのジョウンに助けられ彼と暮らすことに。やがて山中で王獣と出会ったエリンはその力強さ、神々しさに魅了され、王獣の医術師になろうと決心するまでになるが――。

 「守り人」シリーズのチャグムもそうですが、この話のエリンもまた聡明な少女です。チャグムには父帝に命を狙われた過去があり、自由な生活よりも帝として生きなくてはいけない宿命を背負っていましたが、エリンにもまたつらい過去とこれから訪れるだろう過酷な運命が垣間見えます。
 エリンの場合、チャグムよりもさらに「悲壮」な様相があるかな。異民族同士の混血児として生まれ、密やかな差別に遭い、母は目の前で殺される。聡明な彼女は、「この世のいきものがなぜそうあるのか」を知りたいと願い、そして誰も知りえなかったその一端を掴もうとしています。
 しかしそれは、人間(じんかん)にあっては様々な思惑に利用され、翻弄されてしまうものなのかもしれません。

 まだ「王獣編」を読んでいないので、感想はここまで。すぐに続きを読み始めたいと思います。

 本ブログ 読書日記
2007.09.02 Sunday * 01:59 | 上橋菜穂子 | comments(0) | trackbacks(1)
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「獣の奏者 1 闘蛇編」上橋菜穂子
獣の奏者 I 闘蛇編 上橋菜穂子 講談社 2006年11月21日 勝手に評価:★★★★★ 獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて
| Chiro-address | 2008/01/05 9:18 PM |
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