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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『草祭』恒川光太郎
評価:
恒川 光太郎
新潮社
¥ 1,575
(2008-11)
「俺、もう少ししたらここから出ていくぜ。でも、それはおまえらの世界じゃない」
 (「けものはら」より)

 恒川さんの4作目。クオリティ落ちませんねえ。デビュー作から変わらない方向性ですが、読んでいてちっとも飽きさせることなく恒川ワールドを見せてくれてます。そして、見える景色は美しい。
 美奥という名の、不思議だけれどどこかにあるかもしれないと思わせる町を舞台にした、連作短編集。登場人物たちがリンクしていたりするものの、それぞれ違った内容で、ひとつの土地からいろんな物語が生まれている感じ。お気に入りは「蟲師」のような雰囲気の「くさのゆめがたり」と、ラストが爽快な「天化の宿」。「天化」というゲームが出てくるんですが、これやってみたいなあ。世の中の理が分かるような、そんなゲームってどんなだろう。

■「けものはら」
 中学三年の夏、雄也の友人・椎野春がいなくなった。雄也には春の行ったところに心あたりがあった。小学生のある日、ふたりで迷い込んでしまった「けものはら」だ……。

■「屋根猩猩」
 藤岡美和は、屋根からひらりと下りてきた少年タカヒロと出会った。彼は年齢不詳で学校にも行かず、屋根猩猩のある家々が立ち並ぶ一帯の世話をする守り神のような存在だという……。

■「くさのゆめがたり」
 幼少の頃より人間よりも植物に関心があり、山奥で叔父に育てられた主人公は、薬草を調合するのが得意だった。叔父が亡くなりひとりになったところをリンドウという僧に見つけられ、共に里に下りて生活するようになるのだが……。

■「天化の宿」
 望月ゆうかは、子供の頃同じヴァイオリン教室に通っていたレイ君を運命の人だと思っていた。いつか自分を救い出し、全てを変えてくれると思っていた。そんなゆうかが、苦しみを解くという、盤を使ったゲームのような「天化」をやることになり……。

■「朝の朧町」
 香奈枝は夫を亡くし、長船さんの家に居候している。ある早朝、長船さんと一緒に彼が作った不思議な町へ出かけていった……。

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2009.01.17 Saturday * 03:59 | 恒川光太郎 | comments(0) | trackbacks(0)
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2011.01.19 Wednesday * 03:59 | - | - | -
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