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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『ニック・シャドウの真夜中の図書館 1 声が聞こえる』ニック・シャドウ
評価:
ニック・シャドウ
ゴマブックス
¥ 924
(2008-04-16)

 これらの物語を聞けば、みなさんの身体の芯から凍りつき、若くてもろい骨にはがたがたとふるえが走ることでしょう。
 ページをめくるのに勇気がいるかもしれません。
 なにしろ、最悪の結末がまっているのですから……。

 秘密機関“真夜中の図書館”の館長ニック・シャドウが、選りすぐりの怖い話をひとつずつ聞かせてくれるという形式で進んでいく本。表紙に描かれたニック・シャドウは随分と若い少年の姿をしています。これは日本の若年層向けにデザインされたものでしょうね。小中学生が手に取りやすそう。
 内容は、どれも少年少女が体験する恐ろしい話なのですが、冒頭で引用したように悲惨だったり救いのないものばかり。「世にも奇妙な物語」のブラックなオチの話が好きな人は、きっと面白く読めると思います。ただジュニア向けなので、一冊辺りの分量がちょっと物足りなく感じられるかもしれません。
 この第一巻に収録されているのは、未来の出来事が会話で聞こえてしまう少女の話「声が聞こえる」、悪魔のような意志を持ったスニーカーを手にしてしまった少年の話「ぴったりの靴」、恐ろしいリンゴを食べてしまう少年の話「一日一個のリンゴ」の三編です。このみっつの中では「声が聞こえる」が少しミステリっぽくて予想を軽く裏切ってくれる結末でした。
 こういった後味の悪い怖い話って、子供たちの間で流れる怪談話や都市伝説と近いものがあるように思います。結末が悲惨だから、救いがないから、子供に読ませるのはどうなんだろう――というのは大人の考え方で、子供ってこういうブラックな怖い話をどこかで求めているのかも。このシリーズが90万部と売れているのも、そういうことなんじゃないのかな。

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2009.08.10 Monday * 18:54 | 海外その他 | comments(0) | trackbacks(0)
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