* スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『そこへ届くのは僕たちの声』小路幸也
そこへ届くのは僕たちの声そこへ届くのは僕たちの声
小路 幸也

新潮社 2004-11-25
売り上げランキング : 317180
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 植物人間を覚醒させる能力を持つ人がいるという噂と、各地で起きる奇妙な誘拐事件。無関係なはずの二つの出来事を結んだのは、“ハヤブサ”というキーワードだった。“ハヤブサ”とはいったい何なのか?―うちに秘めた「見えざる力」を駆使して、、次々と降りかかる試練を乗り越える子供たち。本当の友情と勇気を描いた物語。(「BOOK」データベースより)

 これは、ジュブナイルと呼ぶのが相応しいかな。あるいはSFファンタジー。行方不明になった子供が翌日何事もなかったように帰ってくる。植物人間だった人が意識を取り戻す。そういった現象に共通するキーワード「ハヤブサ」。不思議な力を持った子供たちが、純粋に「誰かを助けたい」という一念に突き動かされて活躍する話です。
 それをするのは彼らにとっても苦痛と実害を伴うものだけれど、自分たちにしか出来ないことだから自分たちがやると、潔いくらい真っ直ぐに取り組んでいきます。その姿に助力を申し出る大人たちも出てきます。もちろんそれでめでたしめでたしではなく、“力”に対する世間の畏怖の目やマスコミによるバッシング、同じ力を持つ子供間での考え方の違いなども描かれていて、ふわふわとした話ではありません。でも、やっぱり夢物語なんですよね。良い意味で。
 昔、NHKの少年少女向けSFドラマシリーズを見るのが好きでした。角川映画で製作された『時をかける少女』や『ねらわれた学園』を見に、友達と夏休みに映画館へ行ったこともありました。そんな私に懐かしいものを感じさせてくれるお話です。多少のご都合主義もどんとこい!(笑)
 思えばジュブナイルの中の少年少女たちは、いつでも地球や大切な誰かを守るために行動していましたっけ。誰かがやってくれるんではなく、自分がやらなくてはと。
 「昔からね、大人の眼に見えないものを見るのは、子供でしたでしょう?」(本文より)

 私はいつからそういった気持ちを忘れてしまったんでしょう。
 読み終わった後、ふと夜空を見上げてみたくなりました。
2006.08.17 Thursday * 18:36 | 小路幸也 | comments(0) | trackbacks(0)
* スポンサーサイト
2011.01.19 Wednesday * 18:36 | - | - | -
Comment









Trackback URL
トラックバック機能は終了しました。
<< 『紙魚家崩壊 九つの謎』北村薫 | main | 『七姫幻想』森谷明子 >>