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評価:
三谷 幸喜
朝日新聞出版
¥ 1,155
(2009-12-18)
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脚本家・三谷幸喜氏のエッセイ第8弾。
映画『マジックアワー』公開前後から、劇団東京サンシャインボーイズ復活までの出来事が書いてありました。愛猫の“おとっつぁん”が死んだ話も。前巻でもおとっつぁんのことには触れてあって、三谷さんも奥さんの小林聡美さんも覚悟はしていたようです。三谷家の他の動物達の話もあるけど、やはりおとっつぁんの話が一番印象に残りました。
それにしても三谷さんは多忙ですね。いくつもの脚本を毎日書いて書いて書いて……。映画の宣伝のためにテレビ番組にもいっぱい出演しているし、急に舞い込んでくる仕事もある。普通だったらこれだけ家に篭もっていて仕事が詰まっている話を読んでも面白く無さそうなのに、そうはならないところがさすが。時折語られる映画への愛が好きです。ビリー・ワイルダーについては今までも触れられていたけれど、『探偵スルース』について書いてあったのが嬉しかったです。私もあの映画好きなので。
本文もそうですが、巻末の東京サンシャインボーイズメンバーたちとの座談会がまた楽しかった。何年経っても仲間っていいなあ。三谷さんも舞台に関しては怒るんですね。小林さんに言葉をかけた西村さんの話が、いつの間にかみんなの中で小林さんの傷に塩を塗った西村さんという解釈になっていたのには笑いました。
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