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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと』五味太郎
4893091859てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと
五味 太郎

ブロンズ新社 1999-10
売り上げランキング : 164,044
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 それはクリスマスの夜のこと。星が輝くなか、てんしさまが降りてくる。フクロウもキツネも眠っているこどもも、この夜にみんなきよめられる。そしてきよめられた光の朝、こどもの枕もとには……。

 五味太郎氏の絵本はいつもカラフルな印象なんだけど、この本はクリスマスのお話ってことで深いブルーの夜空と色味の少ない絵柄でシンプルになっています。
 ある夜、神様のお使いで天使が空から降りてきてふくろうを清める。すると今度はふくろうがきつねを清める。きつねはなんだかわからないまま、くまを清めて。そしてまたくまが……というように次々に動物達が清められていく。もちろんその中には人間も。
 最初はただ愛らしい絵と動物達が微笑ましくて読み進んでいくんだけど、ラスト近くで「そうか、これがクリスマスの……」と思わずオチに納得するはず。ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、清められたうちのひとりの「あ」というアップの表情が印象的でほっこりとした読後感。
 文字が写植文字でなく手書きなのが更に温かみを増していて、読む部分は少ないけれど十分クリスマスというものを伝えてくれます。
 お気に入りの一冊。
2005.12.20 Tuesday * 01:27 | クリスマスの絵本 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『キリング・ミー・ソフトリー』
B000069KRDキリング・ミー・ソフトリー
ヘザー・グラハム ジョセフ・ファインズ ナターシャ・マケルホーン

アミューズソフトエンタテインメント 2002-08-23
売り上げランキング : 15,255
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 キャリア・ガールのアリス(ヘザー・グラハム)は、交差点で偶然出会った男(ジョセフ・ファインズ)と視線を交わす。その不思議に物憂げな魅力にとらわれたアリスは彼を追い、何者かも知らないまま激しく愛を交わす。その後、男が有名な登山家アダムであることを知りアリスの情熱はさらに燃え上がる。恋人に別れを告げアダムのもとへ飛び込んだアリスは、彼の愛の深さに幸せの絶頂だった。やがてふたりは性急に結婚へと行き着くが、そのときアリスのもとへ「アダムはレイプ魔である」との手紙が届く……。

 サスペンスとして見ると、始まってすぐに話の展開が読めてしまいます。ミステリやサスペンスものに慣れた人なら尚更でしょう。
 ただ、これを恋愛映画として見ると、一生に一度会えるか会えないかの「運命の人」に出会った男女が急速に近づき、性急に求め合い、そして壊れてゆく一連の流れがせつなくもあり恐ろしくもあります。「この人しかいない!」という強い気持ちに身を投げ出す主人公が、ある意味羨ましい。
 そこまで愛していながら、他者による中傷に翻弄される主人公。ふと冷静に我に返ったとき、相手のことを何も知らない事実に呆然とし、そこから疑惑が生まれてゆく。相手をもっと知りたいという欲求は誰にもありますが、それがこんな形で決着を見るとは……。ただ好きなだけでは信じきることはできないのでしょうか。作中アダムが言った「君だけは僕を信じてくれていると思っていた」という台詞が印象に残りました。
 事件が解決してお終い、ではなく、その後のことに触れてある部分が人によっては評価が分かれるところかもしれませんね。私はラストのエスカレーターのシーンがあることで、平凡なサスペンスから心に残るラブストーリーになったと思うのですが。
 ふたりの視線のやり取りが、見ていてもどかしくもありせつなくもありました。

 R−18指定ということで結構激しい性描写があるのですが、その部分が一番美しく感じましたね。

 ・キリング・ミー・ソフトリー@映画生活
2005.12.20 Tuesday * 01:25 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『ドラッグストア・ガール』
B00016ZLIYドラッグストア・ガール デラックス版
田中麗奈 本木克英 柄本明

ジェネオン エンタテインメント 2004-08-25
売り上げランキング : 1,457

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ラクロス部に所属する大学3年生の恵子(田中麗奈)は、ある日恋人の浮気現場に遭遇したショックで電車に飛び乗り、気がつくと郊外のうらさびしい商店街にたどりついていた。やがて彼女はその町のドラッグストアでアルバイトを始め、また彼女に魅せられた町のオジサンたち(柄本明、伊武雅刀、三宅裕司など)は、ラクロスを始めるのだが…。

う〜ん、今や日本映画&ドラマ界のヒットメイカーとして活躍する宮藤官九郎のオリジナル脚本ってことで期待してみたんだけど、木更津キャッツアイみたいな面白さはなかった。田中麗奈を取り巻くオジサマたちが面白かったものの、話がどんどんラクロス中心になってしまって、ドラッグストアは忘れ去れてちゃってる感じ。どうしてこのタイトルにしたんだろう。
 若い女の子目当てでオジサマたちが必死にラクロスに励むストーリー。次第に上達して試合もして……と、そういうカタルシスを求めて見てたけど、肝心のラクロスの試合シーンはダラダラしてたなあ。ラストのオチも……う〜〜〜ん?
 映画じゃなくてドラマなら、気楽にながら見で楽しめたかな。二時間じっと見ている分には、ちと辛かったです。

 ・ドラッグストアガール@映画生活
2005.12.19 Monday * 01:24 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『震える岩』宮部みゆき
4062635909震える岩―霊験お初捕物控
宮部 みゆき

講談社 1997-09
売り上げランキング : 14,369
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 今日は12月の14日。赤穂浪士の討ち入りの日ですね。ついさっきまでNHKで「赤穂浪士討ち入り参加組と不参加組、どちらをあなたは支持しますか?」ということをテーマにした番組をやっていました。電話などで視聴者が参加できる仕様になっていたので、私も投票しながら見てました。参加組は武士としての理想であり絵的にも物語としても美しいけれど、あの時代に裏切り者のそしりを受けてまでも生き抜いた不参加組にも胸が痛みます。不参加組の筆頭、大石蔵之助の腹心であった奥野氏の子孫の方が、山の中にひっそりと置かれた小さな墓石に向かって手を合わせている姿はなんともいえないものがありました。その直前に、泉岳寺で四十七士の墓参りに数千人の人たちが訪れている様子を映し出していただけに。それから、厳島神社の海の中に立つ大鳥居の建設に携わったのが、不参加組の浪士の息子だというのも初めて知りました。
 赤穂浪士については、殿中松の廊下での一件やそれ以前のこと、吉良の実像などなど、歴史ミステリ的な要素も多いですよね。
 ということで、宮部みゆきの『震える岩』を読み返しました。
 普通の人間にはない不思議な能力を持つお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが絡んで……。

 宮部みゆきの作品は、個人的に時代物が一番好きです。雑駁とした人情あふれる下町の様子が、いつも活き活きと描かれているから。食べ物の描写も美味しそうだし。
 この話ではそういった人情話よりも、捕物に重点を置き、尚且つそこに超能力を加味しているところが面白い。時代ものに超能力。すわSFかと思いがちですがそうではく、それほど違和感なくお初の能力は江戸の町に溶け込んでいます。そしてこれには、赤穂浪士の討ち入りに対する新解釈も読める歴史ミステリ的要素もある。そこが読みどころであり、事件解決のキーポイント。ただひとり顔を描かれていない赤穂浪士の存在は初めて知りました。
 登場人物のひとり、内藤安之介の狂気に共感できなかったのは、私が正気だからだと思いたいです(笑)
2005.12.14 Wednesday * 01:22 | 宮部みゆき | comments(2) | trackbacks(0)
* 『屋根裏に誰かいるんですよ。―都市伝説の精神病理―』春日武彦
4309242200屋根裏に誰かいるんですよ。―都市伝説の精神病理
春日 武彦

河出書房新社 1999-06
売り上げランキング : 79,058
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 自分の家の屋根裏など、あまり立ち入らない薄暗い空間に、見知らぬ人物がいつの間にか棲みつき、居間から物を盗んだり悪戯したり、騒ぎ声を立てたりする…日常と非日常のあわいでうごめく、ステレオタイプにして不可思議な都市伝説の物語に、精神科医がメスを入れる。

 部屋の様子がなんだか昨日と違う、置いたはずのものが無くなったり、家具の位置がずらされている。自分がいない間に誰かが物を持ちだしてしまった、うたた寝をしている間に服の柄が変えられていた、そんな経験をした人はいるだろうか。それも一度や二度ではなく毎日だとしたら……。それはきっと、「屋根裏に誰かいるんですよ」。

 これはそんな妄想に囚われた人達の記録と、都市伝説を生み出す人間の精神構造と家との関係を書いた本。乱歩ファンの私は、タイトルに惹かれて手に取った。著者の春日氏は、以前読んだ吉野朔美さんの『お父さんは時代小説が大好き』や『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』にも登場する、精神科の先生。彼のところにはさまざまな症例や相談事が持ち込まれるが、中でも「屋根裏とか押し入れの中に誰かがいて、家の中のものを盗んだりいたずらしたりしている」と訴える患者さんがよくいるそうである。一人暮らしのお年寄り(特に女性)に多いこの妄想を、「幻の同居人」妄想というのだそうだ。

 例えば、旅行から帰るとほっとして「ああ、やっぱり家が一番いいね」なんて言ったりする。「家」というのは我々にとって、安らぎの場所であるのが普通持たれるイメージだろう。けれど、明治時代に公布された「精神病者監護法」で定められた"座敷牢"は、日常生活の中に突如立ち現れる非日常としての空間を作り上げていた。「家」とは、知られざるさまざまな秘密が押し込められている場所でもある。狂気や死が封じこめてられていることだってある。他人の入り込めない空間。時に家は「妄想増幅装置」として、その中で静かに狂気を育てていくこともある。

 話を戻して。
 なぜ屋根裏なのか。
 なぜ不審な物音がすると、私たちは床下ではなく天井を見上げてしまうのか。
 本書は乱歩の「屋根裏の散歩者」をはじめ、さまざまな「屋根裏」を題材とした小説を引用して話を展開している。こうしてみると、私たちの中には洋の東西を問わず、屋根裏や天井裏になにかが潜んでいるという潜在的イメージが根強くあるらしい。この本は、普段何気なく暮らしている「家」のイメージを変えてくれるかもしれない。
2005.12.13 Tuesday * 01:20 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『ねずみくんのクリスマス』作:なかえよしを 絵:上野紀子
4591078701ねずみくんのクリスマス
なかえ よしを

ポプラ社 2003-10
売り上げランキング : 52,177
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 大好きなねみちゃんに見せようと、クリスマスツリーを作ったねずみくん。あひるさんがそれを見て、「ガーガー、ガッハハッ、小さい小さい」と笑います。アヒルさんが作って見せたツリーをまた別の動物が「小さい小さい」と笑って……。

 いろんな動物達(オス)が、大きさばかり競っているところにやってきた、ねみちゃん(メス)。彼女の手にしているのはちっちゃなちっちゃなクリスマスツリー。それを見たゾウくんたちはまたしても「小さい小さい」と笑うけど、ねみちゃんは笑顔でさらりと流す。ねずみくんは内心「そんな風に言わなくてもいいのに…」と思ってるくせに言えない。
 ああもう、なぜそこでみんなからねみちゃんを庇ってあげないんだ!(笑)
 ここぞというところでそういう勇気が持てたら、きっとねみちゃんも今よりもっと好きになってくれるのに。笑われても気にしていない様子のねみちゃんは、みんなを自分の家に招待する。そこでみんなが「あっ!」と驚くようなあるモノが……。
 要は、「大きさじゃないよ、気持ちだよ」というお話。
 ねみちゃん、格好いいぞ。
2005.12.13 Tuesday * 01:19 | クリスマスの絵本 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『猫丸先輩の推測』倉知淳
4062751836猫丸先輩の推測
倉知 淳

講談社 2005-09
売り上げランキング : 4,572

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 『家火災、至急連絡されたし』
 夜な夜な届く不審な電報、花見の場所取りをする新入社員を次々襲う誘惑と試練、行方知れずの迷い猫……。平和だった毎日を突然掻き乱す小さな「大事件」を、神出鬼没&ほのぼの系の名探偵・猫丸先輩が解き明かす。

 ほのぼのキャラ猫丸先輩が日常の謎を解いてゆくシリーズ短編集。この本の中に入っている短編それぞれすべてに元ネタがあります。

 「夜届く」→『夜歩く』J・D・カー
 「桜の森の七分咲きの下」→『桜の森の満開の下』坂口安吾
 「失踪当時の肉球は」→『失踪当時の服装は』ヒラリー・ウォー
 「たわしと真夏とスパイ」→『あたしと真夏とスパイ』天藤真
 「カラスの動物園」→『ガラスの動物園』テネシー・ウィリアムズ
 「クリスマスの猫丸」→『クリスマスのフロスト』R・D・ウィングフィールド

 どれもほのぼのしていて聞いてみれば「なあんだ」と思うような謎ばかり。このほのぼのさが魅力……なんでしょうけど、私にはちょっと物足りないような気がしました。同じ日常の謎系でも、北村薫の「円紫さんと私」シリーズや加納朋子の「ななつのこ」シリーズはとても好きなんだけど。
 猫丸先輩のキャラがいまひとつこう、印象に残らないというか薄いというか。すべての話が、毎回違う人物による「猫丸先輩遭遇記」みたいな書き方だからかもしれません。猫丸先輩のキャラ的な背景が見えてこないというか。本当にただの通りすがりなんですよね、いつも。だからこっちも読んでいて思い入れがあまりないって感じで。

 本書の中で一番面白かったのは、「夜届く」です。これはなるほどとしっくりくるオチでした。 
 「クリスマスの猫丸」は、ものすごい勢いで全力疾走していくサンタクロースを何度も目撃する話。話のオチはさほど面白くもなかったんですが、これからの時期、こういう光景を目にすることがあるかもしれないと思うと楽しいかもしれません。
2005.12.12 Monday * 01:16 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(0)
* 『くつしたをかくせ!』作:乙一、絵:羽住都
433492414Xくつしたをかくせ!
乙一

光文社 2003-11-25
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 このお話の世界ではクリスマスは恐ろしいもので、サンタクロースが靴下にひどい悪戯をするからと、大人たちは子供に「くつしたをかくしなさい」と言い聞かせる。砂漠に住む子は砂の中に、寒い国の子は暖炉の灰の中に、それぞれ世界中の子供達が靴下を必死になって隠す。けれど、クリスマスの朝見てみると……。

 大昔、クリスマスはおそろしいものだとかんがえられていました――。

 乙一氏、初の絵本。しかもクリスマスもの。
 角川スニーカー文庫で乙一作品の表紙&挿絵を担当している羽住都さんのイラストがとても綺麗。テキスト部分は、日本語と英語のバイリンガル表記。
 タイトルからミステリ的な内容を想像していたのだけれど、意外や意外、そういった捻りは加えられていませんでした。「クリスマスは恐ろしい」「サンタは靴下に酷い悪戯をする」という前提で、いろんな子供達の靴下を隠す様子が描かれています。一読後は「え? それで?」と思い、いやいや乙一がそんなオチのない話を書くはずがないと、もう一度読み返してみると、これは暗に"メリー・クリスマス!"と言っているんだねと気づきました。まったく、素直じゃないなあ(笑)>乙氏
 本文よりも後書きのほうが面白いんで、そこだけ立ち読みするのもよし。
2005.12.09 Friday * 01:06 | クリスマスの絵本 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『フェイス』
B00005HAR9フェイスロバート・カーライル レイ・ウィンストン アントニア・バード ビデオメーカー 1999-12-24売り上げランキング : 5,385おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

 造幣局を襲撃した、レイとその仲間4人。しかし、強奪した金は予定額を下回っていた。そのことで、仲間内で不満の声が上がっていた。その夜、何者かが彼らの分け前が盗まれる事件が発生。仲間を召集したレイだったが、意外な裏切り者の正体を突き止めてしまうのだった…。

 主演のロバート・カーライルがとてもよかったです。強盗を繰り返す主人公は一見粗暴な人間に見える設定ですが、その昔共産主義者で政府と闘い破れた過去を持つ、どこか知的でナイーブな雰囲気を持っています。瞳がねえ、どのシーンを見ても物悲しそうなんですよね。そこがいいのです。たびたび差し挟まれるフラッシュバックのような彼の過去の映像からは、「造幣局を襲う=資本主義に対する抵抗」という図式が見えてきます。これは彼なりの闘いなのです。
 裏切り者を追いかけるのがストーリーの骨子ですが、「これだ!」と思った人物がそうではなく、意外な人物が裏切っていて、またその裏切らざるを得なかった理由も意外なものでした。一件落着と思いきや、最後の最後まで気の抜けない展開。
 面白かったです〜。音楽もよかったな。期待せずになんとなく見始めたんですが、良い意味で期待を裏切ってくれました。今まであまり知らなかったロバート・カーライルという俳優にも興味が湧きました。

 ・フェイス@映画生活
2005.12.09 Friday * 01:02 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『だれも知らないサンタの秘密』アラン・スノウ(著)、三辺律子(訳)
475152285Xだれも知らないサンタの秘密
アラン スノウ Alan Snow 三辺 律子

あすなろ書房 2005-11
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 表紙いっぱいに描かれたサンタの絵に惹かれて手に取ったところ、中身がこれまたとっても面白い絵本でした。
 サンタの秘密……いっぱいありますよね。子供たちに配るおもちゃはどこで作られているのか、どうやって一晩で世界中の子供たちにプレゼントを配るのか、トナカイは誰が面倒みてるのかetc...
 この本の中ではそういったオーソドックスな秘密からちょっと意外な秘密まで知ることができます。サンタのお家は、いくつもの課に分かれてるんですって。中でも面白かったのは「CIA」ことクリスマス情報部について書かれたページ。ここでいうCIAとは、[Christmas Intelligence Agency]の略なのです。サンタは世界中のこどもたちの望むものをプレゼントするために、そんなスパイ活動まで!(笑) 他にも、サンタさんのあの恰幅の良い体格は寒さを凌ぐためのサンタスーツであったりと、可愛くて面白い秘密満載です。
 びっしり描きこまれたイラストは、昔流行った『ウォーリーをさがせ!』を思い出させますね。ウォーリーさながら、ごちゃごちゃっとした中にサンタを見つける楽しさもあります。
 これ、ちょっと欲しいなあ。友達の子供にプレゼントしたい一冊です。
2005.12.08 Thursday * 01:00 | クリスマスの絵本 | comments(0) | trackbacks(0)

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