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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『D.Gray-man』星野 桂
D.Gray-man (1)    ジャンプコミックスD.Gray-man (1) ジャンプコミックス
星野 桂

D.Gray-man Vol.2 (2) D.Gray-man (3)    ジャンプコミックス D.Gray‐man (4) D.Gray‐man (5) D.Gray‐man (6)

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 葛根湯のおかげで咽喉の痛みは薄らいできましたが、まだぼーっとしている頭で細かい文字を追うのはちと辛い。なので、コミックスを読んでました。10月からアニメも放送されるDグレ。ストーリー自体はシリアスですが、結構な頻度でギャグが差し込まれていて面白いです。このテンポというか、ギャグの入れ方はちょっとハガレンを読んだ時と似た感触。もちろん内容はまるで違いますけどね。こう、緩急の付け方というか。
 アクマと戦う主人公・アレンはエクソシスト(対アクマ専用の聖職者)の少年。彼には生まれながらに対アクマ兵器のイノセンスが左腕に宿っています。ここで言うアクマとは宗教的な悪魔ではなく、千年伯爵が世界の終焉を呼ぶために作り出す“死んだ人間の魂を基にした兵器”です。これがミソ。アレンはAKUMAを倒す使命を持ちながら、なんとかアクマに変えられてしまった魂を救済しようとします。倒すことで魂を解放しようと。
 亡者の魂がアクマになるには、親しい人間がそう望むことが前提としてあります。失った誰かをどんなことをしても甦らせたいと望む心までもが利用される。そんな二重の悲劇。もちろん、アクマとなった死者はもう元の彼らではありません。どこまでも救われず、彼らを呼び戻そうとした者もまた救われません。
 アレンには育ての親をアクマにしてしまった過去があり、それが彼を他のエクソシストたちと異なった存在にしています。そしてその時そのアクマから呪いを受け、アクマの中に存在する魂が見える“眼”を持っています。人間とアクマを見分けられる眼は便利でもありますが、普通の人には見えない地嶽絵図を見ていることにもなるのです。
 アクマを倒しながらもアクマの魂を救おうとするアレン。彼が今度どう成長していくのか、そしてどこまでその信念を貫けるのか。まだまだ物語は始まったばかりで謎も多く気になる話です。エクソシストたちがそれぞれ個性があっていいんですよ〜。イノセンスを手に入れて適合者としてエクソシストになるまでもまた、いろいろあって。
 アニメも楽しみだな〜。
2006.09.30 Saturday * 01:22 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 風邪をひきました。
 どーも゛ー……げほげほ。この秋冬最初の風邪をキャッチしました。まったくもう、こんなことばっかり最先端を行く我が身よ。症状は、くしゃみ鼻水が酷くて鼻風邪っぽい感じ。頭痛や微熱もあり。鼻から眉間にかけてが重くて、一昨日昨日は一日ぼーっとしてました。まだ頭がもわ〜んとしてます。熱のせいでしょうが涙がやたらと出て、お陰で昨日一昨日読んだ本はどれも泣けました(笑) こうやって体調崩すと「ああ、冬が来るんだな…」と思います。やな歳時記だな。みなさんもお気をつけて。
2006.09.27 Wednesday * 23:05 | 雑記 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『145gの孤独』伊岡瞬
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 プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後、雑用専門の便利屋を始めた倉沢だが、その業務の一環として「付き添い屋」の仕事を立ち上げることになる。そんな倉沢のもとに、ひとりの人妻が訪れる。それは「今週の水曜、私の息子がサッカーの観戦をするので、それに付き添ってほしい」という依頼だった。不可思議な内容に首を傾げながらも、少年に付き添うことになる倉沢。その仕事が終わるや、またも彼女から「来週の水曜もお願いします」という電話が入る。不審に思った倉沢は…。情感豊かな筆致で綴りあげた、ハートウォーミング・ミステリ。第25回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作。(「BOOK」データベースより)

 面白かったです。ただちょっと晴香のキャラがあまり好きになれなかったかな。といか、後半のキレ方が唐突に感じちゃったんですよね。それまでポンポン倉沢と言い合っていたから、こんな風にキレることに違和を感じたというか。
 ストーリーは、危険球を投げてしまった倉沢が球界からドロップアウトしてバーで知り合った不思議なところのある戸部という男に誘われるまま便利屋を始め、その一環である“付き添い屋”に依頼してくる人々とそれぞれの事情(事件)を描いたハードボイルドなのですが、前半と後半とでは様相が変わります。普通に「ちょっとライトなハードボイルドだな」くらいの気持ちで読んでいたので、結構この後半の展開には驚かされました。
 この作家さんの本は初めて読んだのですが、せつない話が上手い方なのかな。人が持つ、無くしたくないものへの思いや喪失感がよく描かれていると思いました。少しくどいくらいに。いや、それは悪い意味じゃなく、繰り返し繰り返しトラウマに触れることでその根の深さがよくわかったってことなんですけど。
 登場人物のひとり、花屋の二代目・田中が良いキャラでした。彼が出てくるところだけ、読んでいてほっと息がつけて明るい雰囲気になるんですよ。倉沢にとっても、田中は救いになっていたんじゃないでしょうか。それだけにラストの田中の嘆きが胸に痛いです。
2006.09.25 Monday * 23:58 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(1)
* オールカマーを見ながら
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お墓参りの帰りに買ったデザートでひと息。昨日に引き続いてドナドナ中のため、貴重なリラックスタイムです。
2006.09.24 Sunday * 15:55 | 雑記 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『百鬼夜行抄 (1)』今 市子
お彼岸なので、今日明日は出先から携帯で更新です。泊まりなので文庫サイズのものを何冊か持ってきました。
妖魔や霊などが見える主人公の話のものはよく読むんですが、このシリーズは本当にいそうな人達にありそうな出来事が描かれています。いつもこれを読むと人間が一番怖いなあと思わされるんですよね。それに妖や神は決して人間の味方ではない、とも。
いつもいつも理を無視して横紙破りをするのは人間のほう。それで祟られても文句は言えないのかもしれませんね。
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2006.09.23 Saturday * 20:46 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『少年陰陽師 焔の刃を研ぎ澄ませ』結城光流
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 時は平安。晴明の後継・昌浩は、重い運命の選択を迫られる。黄泉の封印をとくための鍵として、紅蓮の魂は屍鬼にとりこまれてしまった。封印を守るため紅蓮を殺すか、なにもできずに黄泉の軍勢が人を滅ぼすのを見ているか…!?失いたくないと、心の一番奥が叫んでいる。けれど―。逡巡の果て、昌浩はある一つの決意を胸に、宗主が潜む出雲国へと出立した!シリーズ“風音編”、激情のクライマックス。(「BOOK」データベースより)

 “風音編”終了。
 この巻ではひたすら昌浩の葛藤に筆を割かれていて、読んでいるこっちも胸が痛みました。繰り返し思い出される紅蓮の言葉や遣り取りの数々。居て当たり前の存在がそこにいない喪失感。ただ失っただけなら時間をかけてその傷を癒すこともできますが、昌浩に突きつけられているのは過酷な選択肢です。どれを選んでも辛い。辛いけど、選ばなくてはならない。みんなを幸せにしたいと願う昌浩には荷が勝ちすぎているようにも思えましたが、ちゃんと選びましたね。その選択が良い方向へ転がるのを祈るばかりです。“風音編”は終わったけど、まだちょっと辛いのが続くかな。
 さて、この“風音編”では神将のひとり六合がかなり活躍してました。普段感情を表に表さない彼が激昂するなんて、滅多に拝めるもんじゃないでしょう。風音とのロマンスをこの先も引きずりそう。
 私のお気に入り“とっしー”こと敏次も、この巻ではいい奴っぷりがちょこっと出てきてて、密かにほくそ笑んでおります(笑)
 さて、次は番外編だとか。ここいらでほっとひと息つきたいですわ。
2006.09.22 Friday * 19:05 | ライトノベル | comments(0) | trackbacks(0)
* 『少年陰陽師 黄泉に誘う風を追え』結城光流
黄泉に誘う風を追え―少年陰陽師黄泉に誘う風を追え―少年陰陽師
結城 光流

角川書店 2003-04
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 時は平安。神代の昔に閉ざされた黄泉の扉を、開こうと画策する者がいる。宗主と名のる謎の人物と、配下の女術師・風音。「我は天の帝を破砕し、地の帝を弑逆す―!」そのために彼らが欲するのは、神の血をもつ生贄。北辰が翡り瘴気が吹き荒れるなか、半人前陰陽師・昌浩は都を救うため十二神将らと奔走するが…。昌浩に現れた“失せものの相”は一体何を意味するのか。少年陰陽師“風音編”衝撃の展開へ。(「BOOK」データベースより)

 前作で出来るだけ悲しい展開にならないといいなあと言っていた私ですが、いよいよきましたよ。辛い展開が。
 晴明や神将に激しい憎しみをぶつける謎の女術師・風音が、幼い皇女・脩子の寂しい心を利用して瘴穴をあけ、黄泉の邪を現世へと導こうとします。彼女の霊力はとても強く、複数開けられた穴への対応と彼女との戦いとに晴明や昌浩は手一杯。後手後手に回りながらもなんとか都や帝を救おうと奔走しますが、ほんとに苦戦してるんですよー。今まで晴明が出てくればそれで即解決みたいなところがあったんですが、それがこの“風音編”ではすんなりいかない。ワンパターンになりかけていた収束の仕方をちょっと変えてきましたね。それはそれで飽きなくていいんだけど、ここで続くのか!っていう終わり方に悶絶。ああ〜、脆い脆いと思っていたけど、とうとう、とうとう敵の手に落ちてしまったかー……。
 新しく出番の増えた神将・勾陣は、他の神将たちと違って紅蓮に親しみを持っているようですね。この後も紅蓮のために何かしてくれそうで期待。玄武と太陰は結構良いコンビ(というか、カップル予備軍?)じゃないでしょうか。ぼそっとひと言いう玄武がなんだかお気に入りです。
2006.09.21 Thursday * 23:21 | ライトノベル | comments(0) | trackbacks(0)
* 『鬼平犯科帳(一)』池波正太郎
 この時期になるといつも、長編ミステリや長い長いシリーズものに手を出したくなります。虫の音を聞きながらゆっくりじっくり読み進めたくなるんですよね。でも、大抵の場合読みきれなくて冬へと突入してしまい、中途半端なところで年末の忙しさに取りまぎれてしまいます。さて、今年はどこまで読めるやら。
 そんなわけで秋の夜長にしっとりと時代物を。「剣客商売」とどちらにしようか迷ったんですが、こっちにしました。途中までは読んだんだけど、どこまで読んであるのかわからなくなってしまったんで、最初から。
 第一巻ということで鬼平が火付盗賊改方長官になるところから。普段は穏やかな平蔵が「唖の十蔵」で見せる拷問シーンではまさに“鬼”であったり、「本所・桜屋敷」では旧友の登場や生い立ち、それと初恋の思い出が語られていて、いろんな話を詰め合わせたような感じでした。粂さんが平蔵の膝下にくだるところも読めますし。
 あまりにも有名なシリーズで今更感想もないかもしれませんが、やっぱり鬼平はいいですねえ。
 【収録作】唖の十蔵/本所・桜屋敷/血頭の丹兵衛/浅草・御厩河岸/老盗の夢/暗剣白梅香/座頭と猿/むかしの女

鬼平犯科帳〈1〉鬼平犯科帳〈1〉池波 正太郎 文藝春秋 2000-04売り上げランキング : 72004おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools
2006.09.20 Wednesday * 19:13 | 国内その他 | comments(3) | trackbacks(0)
* 『ドアの向こう側』二階堂黎人
ドアの向こう側ドアの向こう側
二階堂 黎人

双葉社 2004-05
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 私の名は渋柿。職業は探偵で、自宅をオフィスにしている。独身で妻子はいない。顔を洗っていると、ダイニングルームから、女の声がした。彼女とは昔、同じベッドに寝ていたことがあり、いまだになれなれしさが抜けない。(本文冒頭より)

 この文章を見てもわかるように、これはハードボイルド。
 しかーし、主人公はなんと幼稚園児! 孤独と哀愁に満ちた一人称を語っているのは、「しんちゃん」と呼ばれる可愛い男の子なのです。上の引用文で語られている「女」とは、しんちゃんのママのこと。確かに一時期同じベッドに寝ていたというのは間違いじゃない。かけられた声が実際は「しんちゃ〜ん、おやつよ〜」という内容だったとしても。
 この本の面白さは、ひとえにそのハードボイルドな語り口と実際の人物・状況とのギャップにあるでしょう。読んでいると森山周一の声が聞こえてくる気がします。大きくなったらさぞかしイイ男になってくれるだろうなあ、しんちゃん。
 事件の内容は(しんちゃんはそれを依頼と呼んでいるが)幼稚園児に相応しく、うさぎがいなくなったとか、女の子と公園で遊ぶことだとか(しんちゃんはそれを護衛と呼ぶ)で、実に微笑ましい。しんちゃんが受け取る"報酬"もガムとかビックリマンチョコだし。けれどこんな他愛ない出来事の数々が、ときに大きな事件を解く鍵になったりもする。
 収録作品のタイトルはどれも有名なハードボイルド作品のパロディ。硬派なハードボイルドの部分と可愛らしいおちびちゃんのやりとりの両方が楽しめました。
2006.09.19 Tuesday * 23:52 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(0)
* 『福家警部補の挨拶』大倉崇裕
福家警部補の挨拶福家警部補の挨拶
大倉 崇裕

東京創元社 2006-06-27
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 コロンボ好きでノベライズまでやるほどの作者が放つ、倒述ミステリシリーズ短編集。コロンボはよれよれのコートにぼさぼさ頭のおじさん刑事が主人公ですが、こちらの福家警部補はうら若い女性で、いつも「こらこら現場に入っちゃいかん」と警官にとめられるのがお約束なくらい、そうとは見られない人物。私はドラマ「ケイゾク」の柴田を思い浮かべなから読んでました。
 さすがにコロンボフリークな作者だけあって、事件解決の糸口となる部分が「なるほどそこか」と思わせるところを突いていて楽しかったです。ただ、これ一冊ではまだ福家警部補や機動鑑識課の二岡君に対する愛着が湧かないので、あともう一、二冊様子見って感じかな。収録されているのは、以下の4篇。

「最後の一冊」
 個人図書館の司書が愛する本や図書館を守るために殺人を犯す話。
「オッカムの剃刀」
 元科捜研職員で復顔の権威である大学教授で、彼がなぜ殺人を犯したかも物語の鍵。
「愛情のシナリオ」
 四十代の女優がライバルの女優を殺すが、ラストにもうひとつの真相が。
「月の雫」
 造り酒屋社長がライバルの酒造メーカー社長を殺す話。ラストの一文に「ああ…」と嘆息。これも酒の神様の下した罰でしょうか。

 ボリュームの点でも内容の点でも、元警察関係者が完全犯罪を計画する「オッカムの剃刀」が一番読みでがありました。ラストのひと言と、それに至る遣り取りもいいです。
「福家君、一つきいてもいいかな」
「何でしょう?」
「私の思い込みかもしれないが、君は最初から私を疑っていたようだった。(中略)君はいつ気づいたのかね?」(「オッカムの剃刀」より)
2006.09.18 Monday * 16:25 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(0)

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