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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『はじめての甲子園 6』火村正紀
評価:
火村 正紀
スクウェア・エニックス
¥ 420
(2009-06-22)

 『はじめての甲子園』略して「はじっこ」の最新刊。「悪い現実」「山のTPO」「全国の男子校のみんな!オラにちょっとずつ力を(以下略)」「えびぞりで幕府を開く」「野球場で同人誌を売るアミ彦」「パーティー会場」などなど、今回も笑わせてもらいました。
 一色緑の兄・紫(ゆかり)を新メンバーに迎えた土高野球部。さあ、甲子園に向かって進むぞ!と意気込むも、未だ部員数が足りない状況。基礎練習を続けながら、部員同士の繋がりを深めていって……と、普通ならなるところがそうならないのが「はじっこ」。それでも紫と竜が以前より打ち解けたのはよかった。
 一方、土高野球部とライバル関係の大東海学園野球部でも、ドSの新道に新にバッテリーを組む相手が現れ、二屋との再会への道筋が見えてきたような気がします。新道があまりにドSなために、どんなキャッチャーが出てくるかと思っていたら、そういう人がきましたか。なるほど。これなら新道とうまくやっていけるかも。それと今回、雨四光桜がなんだか格好よかった。弟の柳について語る場面もそうだけど、大東海学園の中では結構いい先輩っぷりじゃないですか。なのに、なぜモテないのか。
 相変わらず、コーチ(犬)のご子息達(子犬)が可愛いかったです。もっと、もっと犬を!(笑)
 表紙カバーを外した中にある書き下ろしのミニ漫画も面白かった。火村センセって、可愛い方ですね。「制作秘話」の2コマ目で尻尾振ってるのも可愛い。

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2009.06.29 Monday * 22:05 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『おおきく振りかぶって Vol.12』ひぐちアサ
 「おお振り」最新刊。5回戦で、美丞大狭山高校との対戦中です。表紙も美丞大狭山の面々ですね。
 雑誌では美丞戦が終わった後のところまで読んで、その後は雑誌を読まずにコミックス待ちになったんですが、なかなか新刊が出ませんね。ひぐち先生のスケジュールも詰まっているでしょうし、無理は言えないのですが、これまたいいところで話が続いていて、この後のことを知っていても「そ、その先を……」という気分にさせられます。でも、美丞戦が終わる巻が出るのはまだまだ先になりそうだなあ。また雑誌読み始めるかな。
 西浦を研究し尽くしてきた相手に、バッテリーの(というか、阿部の)配球パターンが読まれてしまい、打線も抑えられ……という内容。モヤモヤ、ハラハラ。そんな中で、水谷がいい意味で目立ってました。やればできる子!(笑)
 問題は西浦バッテリーですね。今までそれで通ってきたことが、この先のネックになりそうです。でも、改善するには良い機会。

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2009.06.28 Sunday * 03:16 | 漫画 | comments(2) | trackbacks(0)
* 『三谷幸喜のありふれた生活6 役者気取り』三谷幸喜
評価:
三谷 幸喜
朝日新聞社
¥ 1,155
(2008-03-19)

 この前7巻目の『三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー』を読んだとき、「あれ?そういえばこの前の巻って読んだっけ?」と思って読んだ、連載エッセイ6巻目。映画『THE 有頂天ホテル』や舞台「コンフィダント・絆」についての話が中心でした。巻末にその「コンフィダント・絆」の出演者たちひとりひとりにした、三谷幸喜氏についてのインタビューが載っていて、俳優さんたちから見た演出家・三谷幸喜というものが読めたのは、なかなか興味深かったです。
 飼い猫の病状についてやご自身のいびき対策などの日常話から、こんぴら歌舞伎鑑賞や市川崑監督の『犬神家の一族』に出演した話などなど。いびき対策については、読者から寄せられたいびき防止グッズなども紹介されていました。三谷さんが言うように、いびき業界は奥が深そうです。
 印象に残っているのは、お好み焼き屋さんで出会った“達人”の話。その人はいったいその域に達するまで、どれほどお好み焼き屋さんに通ったのか。もちろん、行くたびに本を携えて行ったに違いない。するとそのラインナップは?……などなど、妙に気になりました。

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2009.06.28 Sunday * 02:55 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『福家警部補の再訪』大倉崇裕
「宗教の勧誘でも、消火器の販売でもありません。私、警察の者で、福家と申します」(「失われた灯」より)

 小柄でいつも刑事に見られない女警部補・福家が主人公の倒叙ミステリシリーズ。『福家警部補の挨拶』に続く二冊目ですね。倒叙ミステリとは、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のように犯人も犯行も見せたうえで、それがどう突き崩されるかが描かれるものです。
 船上で起こった殺人事件を巡り、鑑識不在の中で警備会社社長との対峙を描いた「マックス号事件」、誘拐狂言でアリバイを作った売れっ子脚本家との対峙を描いた「失われた灯」、人気が落ちた漫才コンビを解消しようと、相方を殺した漫才師との対峙を描いた「相棒」、フィギュア造形クリエーターとの対峙を描いた「プロジェクトブルー」の四編から成っています。
 とぼけた物言いの一方で意外と強かで狡猾な面もある福家。今回は事件を捜査する中で彼女の趣味がちらほら見えます。寄席に通ったり、特撮ヒーローものを毎週欠かさず見ていたり。徹夜で報告書を書いたり事件の捜査をしているというのに、いったいどこにそんな時間が!(笑) まだまだ謎な部分のある人ですね。

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2009.06.25 Thursday * 00:01 | 創元クライム・クラブ | comments(0) | trackbacks(1)
* 『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子
評価:
蛇蔵&海野凪子
メディアファクトリー
¥ 924
(2009-02-18)

「冷める」と「冷える」の違いを説明できますか?

 日本語教師と留学生達とのやりとりが描かれたコミックエッセイ。
 実は学生時代に言語学(特に日本語学)を専攻していたので、冒頭に書いたようなことについて考えたり調べたりするのが大好きです。日本語教授法なども学びました。なので、この本の中で触れられていることも面白く読みました。
 日本語教師というと語学が堪能だと思われがちですが、ほとんどの日本語学校では日本語を使って日本語を教える直接授業を採用しているので、他国語は必ずしも必須ではないんですよね。その分、日本語についてのより深い知識と理解が求められるんですが、留学生達がぶつけてくる質問はこちらが思いも寄らないものが多い。その意外な質問や、留学生達の使うちょっとズレた日本語を面白く紹介しています。「間に仕切りのある醤油を入れる小皿をなんというか?」とか。
 とても面白く読んだのですが、気軽に買うにはちょっと高いなあ。余白が多いので、もうちょっとそこらへんを詰めてページ数を減らすとか、紙質を変えるかして価格を下げてほしかった。

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2009.06.24 Wednesday * 00:09 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『さよなら絶望先生 第17集』久米田康治
 表紙から糸色先生が消えた!……と思ったら、表紙カバーを外した中にいらっしゃいました。この巻から、生徒達がひとりずつ表紙を飾るパターンになるんでしょうか。今回の表紙は風浦可符香。
 この巻では、シュレディンガーの猫を元ネタにした話と一矢報いる話、自首する話、いろんなスイッチが入る話が好きです。シュレディンガーの猫は、ある出来事に対するもうひとつの可能性から平行世界へと話が広がっていきます。一矢報いる話は、良い一矢の報い方とダメな一矢の報い方とがあるという話。自分はどうかなと振り返ると、ダメな一矢を放っている気がします。

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2009.06.22 Monday * 01:47 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『ちはやふる 五』末次由紀
 体育祭の後、みんなにかるた部は運動部みたいって言われましたけど
 私にとっては文化部です
 身体一つで男女一緒に戦えるのは
 文化だからです

 小倉百人一首競技かるたに青春をかける文科系スポコン漫画の最新刊。私も小倉百人一首が好きなので、この漫画は外せないぞと読んでます。主人公の綾瀬千早は、小学校時代に福井県からきた転校生・綿谷新(あらた)と出会い、競技かるたの存在と魅力を知ります。瞬発力と記憶力、集中力、そして戦略を必要とする競技かるた。試合ではフルに脳ミソを使うために糖分の補給が必要だったり、体重が3kgも減ってしまうんだとか。駆け引きも必要で、奥が深い世界ですね。マインドスポーツとも呼ばれてるとか。
 千早と新、それに太一の三人で小学時代かるたのチームを組んでいましたが、新が福井に戻り、太一も進学校に進学して、千早はあまりかるたが出来ない中学時代を過ごします。高校に進学して太一と再会。ふたりでかるた部を発足させるべく奔走してなんとか人数を5人集め、いざ大会へ!というのが前巻くらいまでの話。
 この巻では全国大会に出場した先で史上最年少クイーンと出会います。競技かるた日本一の男性の称号が名人、競技かるた日本一の女性の称号がクイーンです。現クイーンは千早と同じ年の高校一年生・若宮詩暢(しのぶ)。個人線で彼女と対決した千早は――というお話。
 クイーンが出てきたことで面白さが一段アップしました。これまで漠然とした夢だったクイーンの座が、千早の中ではっきりとした目標となったこと、これまで持って生まれた耳のよさで勝ってきた千早がそれだけではダメなことに気づくところなど、これからどんな風にそれを乗り越えていくのかが楽しみです。クイーンのキャラがまたいい。表紙画像の女の子はクイーンです。
 千早たちはかるたを競技としてやっているけれど、部員の中にひとり和服好きで古典オタクの大江奏(かなで)という女の子がいて、そのかなちゃんがいつもいいこと言うんですよ〜。いつも彼女の一言にぐっときます。冒頭に引用したのは、この巻での彼女の言葉です。

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2009.06.21 Sunday * 02:20 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『万葉集名歌の風景 時代を超えた心の旅 』鉄野昌弘(解説)、牧野貞之(写真)
天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ(柿本人麻呂 巻7-1068)

 天の香具山、畝傍山、御蓋山、女郎花、真弓、片栗、山橘などなど。歌の中で見たことはあるものの、実物を目にしたことのない風景や植物が歌に添えられて載っているので、歌のイメージがさらに深まります。
 10代の頃は繊細さや凝った技巧に惹かれて『古今和歌集』に夢中でしたが、最近になって『万葉集』の率直さをとても好ましく思うようになりました。天皇・皇族から奴婢に至るまで、様々な階級の人の歌が採られているのも、魅力のひとつ。

 そういえば、NHKで放送している「日めくり万葉集」というミニ番組を、毎日見ています。壇ふみさんの落ち着いたナレーションと、毎回紹介される一首とそれを推薦する人々の解釈が面白くて。それにこれもやはり映像が素敵なんですよね。うつくしい日本の風景を毎回見ることが出来て好きです。

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2009.06.19 Friday * 03:07 | 古典・日本文学 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『遺稿集』鴨志田穣
評価:
鴨志田 穣
講談社
¥ 1,680
(2008-03-06)

 西原理恵子さんの旦那さんとしても知られていた、元戦場カメラマンでフリージャーナリストの鴨志田穣さん。アルコール依存症を克服後、癌が発見され余命数ヶ月と宣告されてからのことが書かれたエッセイや、未完の自伝的青春小説「焼き鳥屋修業」、妻サイバラさんとの出会いが書かれた「邂逅」などが収められた文字通りの遺稿集。
 『アジアパー伝』などでは、現地の人々とガチンコで渡り合い激しく怒り、かと思うとびっくりするくらいあっさりと受け入れて笑い飛ばしてしまったりしていた鴨志田さんの不器用さと懐の深さが魅力だったけど、今回のこれには氏の繊細さと懊悩が感じられました。
 表紙の写真は鴨志田さんが撮影したものなんですね。掉尾を飾るのは、サイバラさんとの出会いの物語「邂逅」で、そのラストがとても美しい。これを最後にもってきたことで、一冊通して綴られていた苦悩が浄化されたような、そんな印象が残りました。

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2009.06.16 Tuesday * 19:49 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『いけちゃんとぼく』西原理恵子
評価:
西原 理恵子
角川書店
¥ 1,155
(2006-09-01)

 わすれないでね すきだとかならず かえってこられるの

 いつの間にか“ぼく”のそばに居た不思議ないきもの“いけちゃん”。いけちゃんはぼくにしか見えない。父さんが死んだときも、学校でいじめられたときも、いつもいけちゃんは一緒にいてくれた。いけちゃんは嬉しいことがあると数が増え、困ると小さくちぢこまる。やがてぼくが大きくなるにつれて、いけちゃんの姿がだんだん見えなくなってきた。もうこれが最後という日、いけちゃんはぼくにあることを打ち明ける――。

 サイバラさんの絵本。実写で映画化したとか。それが今週末に封切られるとか。
 今月号の雑誌「ダ・ヴィンチ」でもサイバラさんの特集が組まれていました。その作品には無頼派な内容のものと、叙情派なものとある、と分類されてたな。普段は無頼派なサイバラ作品を好んで読む私ですが、たまに叙情派サイバラ作品を読むとじわじわっと胸にきます。この絵本は叙情派なほうですね。
 つるんとしていてお化けみたいな形のいけちゃん。なんだかよくわからない生き物だけど、主人公のぼくにしか見えないから、子供の頃にありがちな自分の心の中のトモダチみたいなものなのかな……と思って読んでいたら、最後のいけちゃんの打ち明け話が予想外のものでした。

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2009.06.16 Tuesday * 19:11 | 絵本・児童書 | comments(4) | trackbacks(2)

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