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2011.01.19 Wednesday * | - | - | -
* 『夜行観覧車』湊かなえ
評価:
湊 かなえ
双葉社
¥ 1,575
(2010-06-02)

 結構早いペースで新刊が出ている湊さんの最新刊。
 読了後、『夜行観覧車』というタイトルの意味するところを考えていました。この話に出てくるいくつかの家族達それぞれ個人が見えている景色は立場によって違うけれど、家族という箱に一緒に入って夜の闇の中をぐるぐると回っている観覧車のよう。どこか遠くに明かりが見えればいいけれど、それに気づかないままぐるぐると回り続けるのかもしれません。あるいは乗り合わせたことそのものについて考え、何かを吹っ切るか。
 物語は、とある高級住宅地で起こった殺人事件に関係する人々の群像劇。章ごとに視点が代わります。殺人を犯してしまった加害者と被害者は蚊帳の外で、彼らの家族、親戚、近隣住民らそれぞれの心情が赤裸々に描写されています。相変わらずのイヤミスだなあと思って読んでいたら、ふっと救いのようなものが見えてきて戸惑い、しかしそれすらも最後に皮肉に仕上げてくるあたりがこの作者らしいと思いました。

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2010.09.07 Tuesday * 17:12 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(1)
* 『日本近代建築大全<東日本篇>』
 北海道から静岡までの東日本に残る近代建築を紹介した本。写真と解説、そしてそこへ行くための交通手段や入館料などの詳細情報も載っています。これらの建築物が建てられた当時のエピソードもあって読み応えは充分。
知られざる名建築があなたの近所にも!?東日本(北海道~山梨、静岡まで)に遺された近代建築567を紹介。地域ごとの ステンドグラスに鳩の意匠が凝らされた鳩山会館、広いバルコニーが海外別荘地のような岩崎邸などなど、どれもこれも素晴らしい建築物の数々。眺めているだけで楽しいです。洋館も日本家屋も、充分な空間がとってあるのはそれだけで贅沢ですね。見ていると実際にその建物を生で見に出かけたくなりますよ。

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2010.09.02 Thursday * 16:53 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『小さいおうち』中島京子
評価:
中島 京子
文藝春秋
¥ 1,660
(2010-05)

 今期直木賞受賞作。以前から名前をよく見かけてはいたけれど、読んだことのない作家さんでした。
 戦前〜戦中に東京のとある中産階級のお宅に、女中として働きに出ていたタキという女性が語る回想録の体裁をとった歴史小説。戦時下の生活を想像するとき、どうしても映画やドラマ、小説に描かれた悲惨な状況を思い浮かべてしまうけれど、この本の語り手であるタキの回想はどこかおとぎ話のよう。それが最終章を読むと違う印象に変わるのが面白かったです。
 若々しく美しい奥様、穏やかな旦那様、可愛らしい坊ちゃん。タキは本当にこのお宅が好きで、奥様のことが好きで、毎日幸せに奉公しています。戦争は急に始まるものでなく、じわじわとその影をちらつかせてやってくるので昨日と今日の境目はそれほど劇的なものではありません。私は戦争を体験していないのですが、こんな風にゆるやかに社会が戦争へとスライドしていくのだとしたら、止めようとするきっかけは一般庶民には掴めないだろうなと思って、それが少し怖かったです。
 つらつらと語られていたご奉公の様子が途中でぷっつりと途切れ、そこからタキの甥っ子視点の最終章が書かれています。タキの手記を読んだ彼が、タキのご奉公先のお宅のことを調べ、そこから見つかる真実はせつなく美しいものでした。故人の想いが死後に判明するというのは、それがどのようなものであってもある程度の感慨をもたらしますよね。ちょっぴり悲しいけれど、読後感の良いお話。

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2010.08.26 Thursday * 23:24 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(2)
* 『こんなに違う!世界の国語教科書』二宮皓:監修
 読解力で15位急落の日本人。世界に学べ! 「極端な平等主義・アメリカ」「色っぽいフランス」「文豪養成教育・ロシア」「登場人物も国際化する中国」……など、国語の教科書から浮かび上がる各国の「理想」「信条」「現実」。世界の小学校4年生は誰に憧れ、何を読み、どう育つのか? 教育研究者11人が参集した、初めての「世界の国語」紹介。 世界学力調査で日本の成績が下がっている理由が、楽しみながらわかってくる。(Amazonの内容紹介より)

 アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランド、ロシア、中国、韓国、タイ、ケニアの10カ国と、北朝鮮、日本の教科書についても触れています。国語教育は、その国の考え方や国民のあるべき理想像をまさに子供達に浸透させようというものですから、如実に反映されていて面白かったです。内容紹介にもあるようにアメリカはとにかくみんなでシェアすることを教え、フランスはやはり愛を謳っていました。
 あと、イギリスの教科書には詩が多く、それもイギリスらしく皮肉やウィットのある内容だったのが印象的です。学校に行きたがらない息子に母親が行きたくない理由を述べさせ、その後で行かなければいけない理由を挙げるのですが、その息子はなんと校長先生だったというオチのものとか面白かったなあ。
 フィンランドだったと思うんですが、日本のアニメやマンガについて書かれている教科書があって、日本人は瞳が感情を雄弁に表すと信じているので、マンガやアニメのキャラクターたちはみな目が大きく描かれているのだ、という説明にちょっと納得しちゃいました。
 そして多くの国が、教科書をどれかひとつに絞ってみんなでそれを勉強するのではなく、子供達に選ばせているのも驚きでした。個人主義というか、自主性に任せた教材なんですね。

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2010.07.30 Friday * 18:24 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 暑さにやられてでろでろです……
 どうにもこうにも使い物になりません。人としても生き物としても弱りきってます。来月も酷暑日が続くと気象庁が発表したとか。マジすか。体質的にクーラー使うと調子悪くなるので、できるだけ扇風機で乗り切ろうとしているのに……。
 そんなこんなでぼちぼち再開します。あ、今更だけど、直木賞決まりましたね。『小さいおうち』も今手許にあります。

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2010.07.30 Friday * 18:09 | 雑記 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『南アフリカW杯完全予想 2010年 6/27号』
 対戦カードごとに見開きで解説や戦力分析が載っているので見やすいし分かりやすい。
 今回のW杯はこれを片手に見ると楽しいです。

【内容】
 究極のW杯テレビ観戦ガイド!192試合の展開・勝敗を徹底予測!!

 TVstation サッカーSPECIAL
 2010 FIFA World Cup South Africa

 注目選手、予想フォーメーション、過去の戦績をチェック
 32ヶ国の選手・戦術・実績を精密分析!

 日本はカメルーン、オランダ、デンマークとどう戦うのか?
 予選リーグ全48試合
 勝敗&見どころ
 徹底解説!

 スペインVSブラジル、
 オランダVSポルトガル、
 イタリアVSドイツ、
 イングランドVSフランス…
 決勝トーナメント“夢のカード”144通りを完全予想!

 解説陣
 後藤健生/粕谷秀樹/清水秀彦/北澤豪

 地上波、BS、スカパー!の放送予定を掲載
 テレビ番組表付き


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2010.06.21 Monday * 22:37 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『和菓子のアン』坂木司
評価:
坂木 司
光文社
¥ 1,890
(2010-04-20)

「これはそのまま、ミステリになるなあ」
 暗号のような菓子名や、基礎知識がないと来歴すらわからない菓子。私はあっという間に、和菓子の世界に引き込まれて行きました。
 食べておいしい上に、物語を孕んだ和菓子。そして和菓子を学ぶことは、そのまま日本の歴史を学ぶことでした。(「あとがき」より)

 デパ地下に入っているテナントの和菓子店に、アルバイトとして勤めるようになった主人公アンちゃんと同僚たちが遭遇する和菓子にまつわる日常の謎を解いていく連作短編集。といっても、作者があとがきで書いているようにトリックなどがメインの推理ではなくて、和菓子の名前や特性などを知ることが結果的に真相を解明することになる形です。
 なにはともあれ、出てくる和菓子がどれも美味しそうで涼やかで、和菓子屋さんに行きたくなります。表紙のお饅頭も可愛くて美味しそう。和菓子の風流さや奥深さをもっと知りたいなあ。味わうのはもちろん、見て目を楽しませるのにも和菓子っていいですよね。一品一品が完成されていて。「松風」や「おとし文」を実際に味わってみたいです。和菓子屋さんに行って、上生菓子を物色したくなりました。
 お話そのものは他愛もないことだったり、ちょっと悲しい背景があったりで、いつもの坂木節という感じ。主人公のアンちゃん(本名・梅本杏子の杏をとってアン)がいい子で、店長の椿さんも、菓子職人志望の立花くんも、見た目は可憐な美人なのに元ヤンの同僚さんも、みんなやさしい良い人です。
 ところで、これって登場人物たちがみんな木の名前になってますね。アンちゃんは梅本から始まって、椿、立花(=橘)、松本などなど。坂木さんの密かな縛りなのかな。

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2010.06.21 Monday * 18:42 | 国内ミステリ | comments(0) | trackbacks(1)
* 『体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食』
 私がこの本を購入したのはだいぶ前なんですが、いつの間にかベストセラーランキングに名を連ねていますね。以前、テレビでタニタの社員食堂が取り上げられていたのを見て、「なんて羨ましい社食なんだ!」と印象に残っていたところ書店でこの本を見かけて購入したのでした。
 なんといっても主菜、副菜、お味噌汁にご飯まで入れても500kcal前後に収まるように考えられているっていうのは嬉しい。自分で計算しようと思ったら気が遠くなります。調味料分まで入れたらもう頭痛い。
 毎日毎食これでというのではなく、前日の夕食が結構カロリーの高いメニューだった翌日の夕食にこの中の献立を使わせてもらって調整したりしています。

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2010.06.08 Tuesday * 00:15 | 国内その他 | comments(0) | trackbacks(0)
* 『桜嵐恋絵巻』深山くのえ
「そなた、鬼なのか?」
「……世間では、そう言っております」
「世間じゃなくて、俺はそなたに訊いてるんだが」(本分より)

 平安ものが読みたくなって手に取ったシリーズ。二条中納言の娘・詞子(ことこ)は鬼を呼ぶ姫と皆から疎まれ、十六歳の時に荒れ放題で人気の無い白川の別邸へと移ります。ある時美しい桜に惹かれて庭に降りた詞子は偶然通りかかった左大臣の嫡子・源雅遠(みなもとのまさとお)に姿を見られてしまうのですが、詞子の可憐さに心惹かれた雅遠はそれから詞子のもとへ通うようになり……と書くと、最初っからふたりのラブストーリーが始まるように見えますが、そこは鬼姫と噂の詞子と、歌が苦手で風情や風流とはほど遠い、よく言えば率直で現実的、悪く言えば粗野な雅遠のふたりなので、なかなかこれが題名どおりの恋絵巻になりません。この巻ではまずはお互いの気持ちを自覚するところまで。ゆっくり育んでいけばよいとは思うものの、詞子の父・中納言は右大臣派で雅遠の父は右大臣と対立している左大臣。鬼姫だなんだという噂と、ふたりの立場の両方が今後恋の障害になってきそうです。
 この巻では鬼騒動と陵王面の紛失という事件があるものの、ちょっと内容が薄い印象を受けてしまったなあ。

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2010.05.15 Saturday * 00:55 | ライトノベル | comments(0) | trackbacks(0)
* 『裏切りは僕の名前を知っている(1)〜(7)』小田切ほたる
 1巻から最新刊の7巻までの感想をコンパクトに。
 養護施設で育った桜井夕月(ユキ)の元に、腹違いの兄だと名乗る男・祇王天白(ぎおうたかしろ)がやってくるところから物語は始まります。夕月を引き取ろうとする天白に少し考えさせて欲しいという夕月。特殊な能力を持つ祇王一族の人間である夕月は魔物に狙われ、やがて『戒めの手(ツヴァイルト)』と共に『悪魔(デュラス)』と戦うことを決意し――。
 夕月は前世で「戒めの手」たちと共に悪魔と対峙してきた祇王一族の姫で、ルカ=クロスゼリア(通称ゼス)という上級悪魔と恋人同士だったのですが、1巻の冒頭でルカに頼んでいたことが6〜7巻あたりの天白から聞かされる話と同じく6〜7巻に出てくるルカの一連のシーンに繋がってきます。ルカがことあるごとに夕月に言う「俺はおまえを裏切らない」という言葉は、ある裏切りを背景にしているのだとすれば、ルカが自分と夕月が前世で恋人同士だった事実を夕月に告げないのも、夕月が前世の記憶をとり戻すことをどこか恐れている様子なのもなるほどわかります。でも夕月はそんなルカを許すだろうし、そもそも夕月が転生するにあたってルカの記憶を失くしてしまったことも、前世と違って男として生まれてきたことも、ルカや仲間たちを守りたい、共に戦いたいという強い気持ちからきたんじゃないかと思うんだけどなあ。7巻まできてもちっともお互いのことを訊かないし、理解を深めない夕月とルカがじれったいです。
 登場人物も多いし、話の進み具合がもうちょっと早くなるといいなあ。その分「戒めの手」同士のいちゃいちゃエピソードを抑えていいから。

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2010.05.15 Saturday * 00:31 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)

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